みなさん、こんにちは。
CANNABIS INSIGHTです!
今回は「CBDが違法な国」というテーマに、世界のCBD規制状況を深掘りしていきます。CBD(カンナビジオール)は、多くの国で合法化され、その市場成長や健康問題の解決の一環で注目されていますが、世界中には依然としてCBDが違法である国も存在します。
日本では、THC(テトラヒドロカンナビノール)や特定の合成カンナビノイドは厳しく規制されていますが、CBDは合法であり、一般消費者も使用できる状況です。
日本国内でのCBD市場は徐々に拡大しており、健康成分としての認識も広まりつつある一方で、依然として規制が厳しい国もあることを忘れてはなりません。
この記事では、ヨーロッパを中心に、CBDが違法である国々とその背景について詳しく解説していきます。渡航の際や各国の大麻・CBD情報を調べる参考になればと思います。
CBDが違法な国|ヨーロッパ編
ここからは、ヨーロッパ地域のCBDを違法にしている国の規制内容やトレンドについてご紹介します。大麻の合法化が進む中、CBDに対する規制も注目されています。各国のCBD規制状況を知ることで、新たな気づきを得ることができるでしょう。
国名 | CBDの規制状況 | 基準値 |
---|---|---|
ドイツ | 合法 | THC0.2%未満 |
イタリア | 合法 | THC0.3%未満 |
オランダ | 明確な規制はなし | THC0.05%未満 |
フランス | 合法 | THC0.3%未満 |
スペイン | 合法 | THC0.3%未満 |
イギリス | 合法 | 容器あたり1mg以下 |
ポーランド | 合法 | THC0.2%未満 |
チェコ | 合法 | THC 0.3%未満 |
オーストリア | 合法 | THC 0.3%未満 |
スウェーデン | 合法 | THC 0%のみ許可 |
スロベニア | 合法 | THC 0.2%以下 |
ベルギー | 合法 | THC 0.2%未満 |
スイス | 合法 | THC 1.0%未満 |
ハンガリー | 合法 | THC 0.2mg/kg未満 |
ポルトガル | 違法 | |
ルーマニア | 合法 | THC 0.2%未満 |
ウクライナ | 医療、産業、科学目的でのみ許可 | |
アルバニア | 明確な規制なし | |
ブルガリア | 合法 | THC 0.3%未満 |
ノルウェー | 合法 | THC 1%以上の場合は許可が必要 |
ルクセンブルク | 合法 | THC 1%未満 |
※大麻・CBDに関する法律・規制は以下の観点でそれぞれ策定されている場合が多いです。本記事は消費者側のCBD利用という観点で作成しておりますのでビジネスやヘンプに関する記載がない場合もありますので予めご了承ください。
・消費者とビジネス(栽培も含めた)
・ヘンプ(産業用)と大麻
・カンナビノイドごと
渡航される際などは、ご自身で必ず最新の情報をお確かめください。
ドイツ:合法
CBDはドイツで合法的に購入・利用することができます。非食用CBD製品(CBD non-edible)は、THC(精神活性作用を持つカンナビノイド)の含有量が0.2%未満である限り、流通が認められています。
大麻自体も特定の条件下で利用することは合法です。2024年4月1日から、大麻法(The Cannabis Act)によって大麻が合法化されました。一方で、 店舗で購入することは、まだ合法化されていません。Cannabis Social Club(CSC)への入会で大麻を合法的に手に入れることが可能です。 会員は大麻を直接購入するのではなく、会費を支払ってアクセスします。
【参考記事】
・https://www.therealcbd.com/en/is-cbd-legal-in-germany/

イタリア:合法
イタリアでは、CBDオイルのTHC含有量が0.3%以下であれば、EU基準に合致しているとして合法的に認められています。他のEU諸国と比較して、イタリアはより寛容な姿勢をとっています。例えば、製品のTHCレベルが検査で0.6%まで検出された場合でも、生産者の責任を問わないという規定があります。
しかし、2024年に向けて状況は不確実です。2023年8月、ジョルジア・メローニ政権はCBDを麻薬物質として分類し、その商業化を制限する政令を発表しました。この政令は、すべてのCBD製品を麻薬物質として扱うか、薬用としてのみ扱うことを目的としていました。
この政令は法的な問題に直面し、ラツィオ州行政裁判所が上訴を受けて一時停止する決定を下しました。同裁判所の決定により、現在のところCBDの合法性が復活していますが、今後の展開は確認していく必要があります。
【参考記事】
・https://www.raworganics.eu/blogs/news/is-cbd-legal-in-italy
・https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2023/08/21/23A04729/SG

オランダ:明確な規制はなし
オランダにおけるCBDに関する法律は、アヘン法(The Opium Law)によって定められており、この法律にはCBDに関する明確な記述はありませんが、国はCBDがその法律の対象にあたるとしています。
オランダでCBDは合法的に扱うことができますが、以下のような基準やルールがあります。
CBD製品はTHCを0.05%以上含んではならない(保健・青少年ケア検査局による検証済み)。
CBD製品の広告・マーケティングに、医学的なことを表示しない
オランダにおけるCBDの1日最大摂取量は160mgです。
表示には1日の推奨摂取量を記載すること
CBDへの具体的な規制はない状態で、「CBD製品はTHCを0.05%以上含んではならない」という観点からすでに国内ではCBDの購入や利用ができる状態です。
大麻に関して、オランダでは「コーヒーショップ」で購入が可能です。コーヒーショップは大麻販売のための店舗であり、1970年代に運営され始めたとされています。オランダの約3分の2の自治体では許可されておらず、ほとんどがアムステルダムにあります。
複雑な法律ですが、オランダでは、販売や個人的な所持は禁固刑に処せられますが、コーヒー・ショップは検察官の指令で公表された厳格な基準を守ることを条件に容認されています。
【参考記事】
https://www.government.nl/topics/drugs/toleration-policy-regarding-soft-drugs-and-coffee-shops
https://hempking.eu/en/is-marijuana-and-cbd-legal-in-the-netherlands/
https://www.blenheim.nl/en/blog/cbd-rules-in-the-netherlands/

フランス:合法
フランスでは、CBDはTHC含有量が0.3%未満の場合、合法です。裁判所判決により、2021年から合法となりました。 ただし、EEA諸国で製造されたCBD製品のみを合法としています。麻からCBDエキスを加工することは依然として違法とされています。
EEAとは:
欧州経済領域。EU に加盟することなく、EUの単一市場に参加することができるように、EFTAとEUとの間で発効した協定に基づいて設置された枠組みで、フランスを含む現在27カ国が加盟している。
フランスでは、大麻に対する厳しい姿勢は2世紀以上にわたって続いており、1800年代にはすでに厳しい罰則が科されていました。 また、1961年の麻薬に関する単一条約を厳格に遵守しており、医療大麻プログラムを許可している他の多くの諸外国とは対照的です。
【参考記事】
・https://www.gvbbiopharma.com/cannabinoid-laws-in-france/

スペイン:合法
スペインではCBDは合法とみなされています。 これは、スペインがEUの指令に従っており、EUがTHC含有量が0.3%未満のCBD製品を加盟国内での販売を合法としているためです。 スペインはこれと矛盾する動きを見せていません。 現在、CBD製品はスペイン全土のブティック、自然食品店などで広く販売されています。
ただし、カンナビノイドの輸入は、EUおよびスペインの一般的な輸入手続きに従っており、THC含有量が0.3%未満である場合に限り合法です。 他の形態のカンナビノイドの輸入は、通常は麻薬取引とみなされるため許可されていません。
スペインでは、大麻の使用は合法ではありません。 一方で、スペインではほとんどの形態の大麻の所持と使用が非犯罪化されており、事実上、スペインにいる誰もが法的な制限を受けることなく大麻を使用することができます。

イギリス:合法
基本的に、CBDは合法ですが、いくつかの重要な規制を理解することが不可欠です。
イギリスで購入できるCBD製品のTHC含有量は、容器あたり1mg以下に制限されています。 これは、CBDオイル、カプセル、ドリンク、エディブル、ベイプなど、あらゆるCBD製品に適用されます。重要なのは、CBD製品のTHC含有量の上限は0.2%ではないということです。 この数値は、農家がヘンプを栽培するための補助金を受けるための基準であり、販売されるCBD製品には関係ありません。
CBDフラワーは、法的な状況が不確かであるため、購入する際には注意が必要です。THC含有量が低いCBDフラワー(いわゆる「CBDバッズ」)は、現在、イギリスではグレーゾーンにあります。2023年6月の裁判所の判決により、特定の条件下でCBDフラワーを合法的に販売できる可能性が出てきました。 しかし、現時点では、販売は依然として違法とされています。
輸入の基準として、THC含有量が0.0025%以下であれば、原材料のCBDをイギリスに輸入可能です。ただし、CBD製品を販売したり、CBDやヘンプに関連するビジネスを行う場合は、関連するライセンスや許可を取得する必要があります。
【参考記事】
ポーランド:合法
ポーランドでは、THC含有量が0.2%以下のヘンプ由来製品は合法です。これは、CBDオイル、カプセル、エディブルなど、さまざまなCBD製品に当てはまります。
CBD製品の小売販売は、食品の小売販売に関する規制の対象となります。CBD製品を販売する企業は、ポーランドの国家衛生検査機関の登録簿に登録する必要があり、CBD製品は適切にラベル表示され、識別できる必要があるとされています。食品を初めて市場に出す食品事業者は、その名称と製造業者を明記し、ポーランド語のラベル表示のモデルを提示して、ポーランドの主任衛生検査官に通知する義務がありまます。つまり、消費者側の観点からすると、適切なラベル表示がある製品を探すことが重要になります。
ポーランド食品栄養委員会は、2019年5月27日にCBD製品に関する意見を発表しました。 この意見では、特定のヘンプシード製品(種子、シードオイル、ヘンプシードフラワー、脱脂ヘンプシードなど)は、1997年5月15日より前に消費の歴史があり、新規食品として扱うべきではないと述べています。 さらに、ヘンプシード製品の表示や販売に伴う情報に、カンナビジオール(CBD)などの治療用化合物の存在を含む、治療効果を示すことはできないと強調しています。
【参考記事】
チェコ:合法
チェコ共和国では、THC含有量が0.3%以下のCBD製品は合法です。 これは、CBDオイルやその他のCBD製品が自由に購入、販売、使用できることを意味します。しかし、CBDに関する法律は複雑で、製品の種類によっては規制が異なることに注意が必要です。
食品サプリメント: CBDを含む食品サプリメントは、THCが全く含まれていない場合に限り合法です。 チェコ共和国では、食品サプリメント中のTHCはゼロトレランスであり、微量でも含まれていると違法となります。
電子タバコ: 現行法では、電子タバコ(およびリキッド/カートリッジ)へのCBDの使用は一切許可されていません。
ハーブタバコ: ハーブタバコにCBDを使用することは許可されています。 ただし、THCは含まれていてはなりません。
化粧品: CBDを含む化粧品は、THCが含まれていなければ合法です。
また、CBD製品が「新規食品」に該当するかどうかについても議論があります。
EU規則2015/2283では、CBDは「新規食品」とみなされており、市場に流通させるには認可が必要です。しかし、チェコ農業食品検査庁は、ヘンプの葉や種子から自然に抽出されたCBDを含む製品は「新規食品」とはみなされないと考えています。一方で、合成カンナビノイドは「新規食品」とみなされ、市場に流通させるには認可が必要となります。
CBD製品を購入または使用する場合には、これらの複雑な法律を理解し、製品が法的要件を満たしていることを確認することが重要です。
【参考記事】
https://cms.law/en/int/expert-guides/cms-expert-guide-to-a-legal-roadmap-to-cannabis/czech-republic
https://maint.loc.gov/law/help/decriminalization-of-narcotics/czechrepublic.php

オーストリア:合法
オーストリアではCBDは合法とみなされています。 消費者は、THC含有量が0.3%未満である限り、CBD製品を合法的に使用・所持することができます。
ただし、CBD製品を販売する場合、食品や医薬品として販売することはできません。 CBD製品は、「アロマ製品」または「原材料」として販売する必要があります。 これは、CBDエディブルやCBDカプセルなどの製品の販売は現在違法であることを意味します。
また、オーストリアでは、2016年から20グラム未満の大麻の所持は非犯罪化されています。 オーストリア当局は、消費者が20グラム未満の大麻を所持している場合、それがCBDを含む大麻であっても、THCを含む大麻であっても、法律で取り締まることはないとしています。
【参考記事】
スウェーデン:合法
スウェーデンでは、CBDは完全にTHCが含まれていない場合に限り合法です。 スウェーデンの法律ではCBD製品にTHCが少しでも含まれていることが判明した場合、それはマリファナとみなされ、没収、罰金、または違反者への懲役刑が科せられる可能性があります。 したがってスウェーデンで販売されているCBDは、通常、CBDアイソレートのみです。
スウェーデンはヨーロッパ全体で見ても、大麻に対して最も厳格で制限的な立場をとっている国の1つです。 このような制限的な法律のため、消費者にとっても、スウェーデンはカンナビノイドを提供する理想的な市場とは程遠いと言えます。
【参考記事】
デンマーク:合法
デンマークでは、THC含有量が0.2%未満のCBD製品は、2018年7月1日以降、規制薬物としては扱われていません。 つまり、この基準値以下のCBD製品は、所持および販売が許可されています。 しかし、医薬品、食品添加物、食品などを規制するルールは引き続き適用され、遵守する必要があります。
CBDが栄養補助食品として扱われるか、医薬品として扱われるかはまだ不明確であるという報告があります。
CBD製品は、医薬品、食品添加物、食品など、それぞれのカテゴリーに該当する法律や規制を遵守する必要があります。たとえば、CBD製品が医薬品とみなされる場合、デンマーク医薬品(Laegemiddelstyrelsen)の承認を得る必要が生じる可能性があります。
一方、CBD製品が食品や食品添加物に分類される場合、食品に関する法律や規制が適用される可能性があります。
【参考記事】
スロベニア:合法
CBDは特に規制されていませんが、いくつかの重要な注意事項があります。
CBD製品のTHC含有量は0.2%以下と定められています。これは、EUのガイドラインに基づいて、スロベニアが2004年に産業用ヘンプの製造と加工に関する規制を制定したことによります。
CBD製品が、食品、化粧品、医薬品など、他の規制対象製品に該当する場合、それぞれの規制が適用されます。しかし、それ以外のCBD製品については、明確な規制がなく、検査機関もCBD含有量の検証は管轄外と考えています。
そのため、多くのCBD企業は「グレーゾーン」で事業を行っており、登録なしでCBD製品を提供しています。これは、EUの規制により、CBD製品を販売するためには、新規食品として登録し、高額なライセンスを取得する必要があるためです。
つまり、消費者としてCBD製品を購入する際には、製品のライセンスやTHC含有量に注意する必要があります。また、CBD製品に関する法規制がまだ整備されていないため、将来的に状況が変わる可能性があることを認識しておく必要があります。
【参考記事】
ベルギー:合法
ベルギーでは、THC含有量が0.2%未満の大麻製品は合法です。 CBD製品についてはいくつかの重要な規制があります。
CBDを原料とする医薬品調整は、1日の摂取量が体重1kgあたりΔ9-THC 1マイクログラム以下の場合に限り、医師の処方箋があれば可能です。 現時点ではベルギーでFAMHP(医薬品庁)からCBDパウダーの供給を承認されている企業は1社のみです。CBDオイルの外用は2020年2月から薬局での販売が許可されています。
また、大麻を原料とする食品サプリメントやその他の食品の販売は禁止されています。 一部の食品については、例外が認められる場合があります。ただし食品のTHC含有量の上限は、他の製品に適用される0.2%よりもはるかに低くなっています。大麻の葉や花を使ったハーブティーについては、THC含有量が非常に低い場合でも認められていません。
ベルギーにはCBDに関する具体的な規制はありません。
2019年4月7日の法律により、ベルギーは医療用大麻を独占的に流通させる政府機関を設立しました。 この「大麻機関」はFAMHP内に設置され、栽培が許可される地域の指定、栽培者へのライセンスの付与、大麻の購入と所有、医療用大麻の輸入、輸出、卸売取引、在庫管理を単独で行います。そのため、医療用大麻はこの機関からライセンスを受けた栽培者から、規制された流通経路を通じてのみ入手できます。
ベルギーでCBD製品を購入する際、これらの規制を認識しておく必要があります。
【参考記事】
スイス:合法
スイスでは、THC含有量が1.0%未満のCBDは、麻薬法の対象外です。 つまり、THC含有量が1.0%未満のCBDオイルやペーストなどの製品は、特別な許可や責任者なしで使用・販売が可能です。
ただし、CBD含有量の多い食品や栄養補助食品は、新規食品とみなされます。 これらの製品を販売するには、スイス当局の許可が必要です。化粧品に関しては、種子や葉由来の天然CBDの使用のみが許可されています。 電子タバコについては液体にCBDが含まれている場合、健康上のリスクをもたらさない量であれば、一般的に許可されています。
現在、スイスでは医療目的以外の大麻の使用に関する試験運用が行われており、これは今後10年間続く予定です。 この試験運用は、将来的に大麻へのアクセスをどのように規制するかについての科学的根拠を提供することを目的としています。
【参考記事】
ハンガリー:合法
ハンガリーでは、CBD(カンナビジオール)は規制物質とはされていませんが、その使用に関する規制は製品の種類によって異なります。例えば、CBDを含む医薬品は、ハンガリー国立公衆衛生医薬品センター(NNGYK)の承認を得た場合にのみ輸入が許可されます。一方で、CBDを含む食品や化粧品に関しては、欧州連合(EU)やハンガリー国立食品チェーン安全局(NÉBIH)などの認可が必要です。
消費者が最も注意すべき点は購入するCBD製品の品質とラベルの正確性です。最近の調査では、ハンガリーの市場に流通しているCBDオイル製品の約半数が、ラベルに記載されたCBD含有量と実際の含有量が一致していないことがわかりました。また、製品の25%には、使用方法に関する指示が不十分であり、不適切な使用による健康リスクがあるとされています。
ハンガリーではTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含む大麻の使用は、娯楽目的でも医療目的でも禁止されています。THC含有量が0.2mg/kg未満のCBD製品は許可されていますが、これを超えると違法となり、厳しい刑罰が科せられる可能性があります。
【参考記事】
ポルトガル:違法
ポルトガルではCBDの法的な扱いは複雑です。消費者目線で重要なポイントは以下の通りです。
CBDを含む製品の販売は、現状では禁止されています。 ポルトガル当局は茎や種子からではなく、大麻の花や葉から抽出されたCBDを規制物質として分類しているため、CBDの販売は禁止されています。一方で医療目的での大麻の使用は必要な要件と必須ライセンスを取得することを条件に認められています。
食品や食品成分としてのCBDの使用は認められていません。 ポルトガル食品安全局(ASAE)はCBDを含む食品を未承認の新規食品と見なしており、その販売は許可されていません。
要約すると、ポルトガルでは消費者がCBD製品を簡単に入手することは困難です。CBDは医療目的での使用のみが認められており、食品やその他の製品への使用は制限されています。
【参考記事】
ルーマニア:合法
ルーマニアでは、THCを含まないCBD製品は合法です。THCを含まないCBD製品(オイル、石鹸、クリーム、バームなど)は、ルーマニアでは合法であり、店頭で購入できます。
一方でTHCは規制薬物であるため、THCを含む(含む可能性のある)CBD製品は許可されていません。例えばCBDエディブルやフラワーは販売されていません。これはTHCを含む可能性があるためとされています。 THCは大麻に含まれる精神活性成分であり、高リスク薬物として法律で禁止されています。
2021年1月、ルーマニア組織犯罪テロ対策局は許可されているTHCの最大含有量(0.2%)は大麻草(栽培段階)で決定されるものであり、最終製品ではないことを明らかにしました。つまり、最終製品に含まれるTHCの量は、規制されておらず、0.2%を超える可能性があるということです。
さらに、以下の点に注意する必要があります。
ルーマニアでは、医療目的の大麻の使用に関する法的枠組みはまだ議論中です。
2019年7月、ルーマニア議会は医療大麻とそれを含む物質および調剤の法的枠組みに関する法案を提出しました。 この法案では、末期患者には専門医の処方箋があれば、大麻鎮痛剤(緩和治療)を投与できるとされています。
法案は上院を通過しましたが、2023年6月現在、下院での審議が続いています。
ルーマニアでCBD製品を購入する際には、THCが含まれていないことを確認することが重要です。THCを含む製品は違法であり、所持または使用した場合、罰せられる可能性があります。
【参考記事】
ウクライナ:医療、産業、科学目的でのみ許可
ウクライナでは、医療、産業、科学目的でのみCBDの使用が許可されています。
個人がCBDを使用した場合、ウクライナ刑法第309条「販売目的のない麻薬、向精神薬またはその類似物の違法な生産、製造、購入、保管、輸送または送付」に違反する可能性があります。
この条項における罰則は、違反の程度(例えば、未成者が関与しているか、大量に所持しているかなど)によって異なりますが、罰金から最長8年の懲役刑まで、幅広いものが含まれます。
さらに、公共の場や教育、スポーツ、文化目的で指定された場所などでの麻薬使用は、ウクライナ刑法第316条に違反し、最長5年の懲役刑が科せられます。
したがって、ウクライナでは個人的な目的でのCBDの使用は固く禁じられており、法律に違反した場合、厳しい罰則が科せられます。
【参考記事】
アルバニア:明確な規制なし
アルバニアでは、CBDの法的地位はグレーゾーンにあり、明確に禁止も許可もされていません。 このため、CBD製品の販売と消費に関しては、国内で不確実な状況が生じています。
大麻栽培合法化の動きがある一方で、CBDに関する具体的な法律やガイドラインはまだ不足しています。 そのため、CBD製品の輸入や購入を検討している場合は、事前に規制当局に確認することを強くお勧めします。
要約すると、アルバニアにおけるCBDの法的地位は依然として不明確です。 大麻栽培合法化の動きはありますが、CBD製品の使用に関しては注意が必要です。
【参考記事】
ブルガリア:合法
ブルガリアではCBDは合法です。ただし、いくつかの重要な規制があります。
THC含有量: CBD製品は、麻の植物から抽出されたもので、THC含有量が0.3%以下の場合にのみ合法です。 これはEUのガイドラインと一致しています。
販売許可: CBD製品を販売するには、許可が必要です。
旅行: ブルガリアに持ち込むCBD製品に何が含まれているかを正確に把握しておく必要があります。製品の説明書や検査報告書が役立ちます。 また、THC含有量を示す証明書を携帯することをお勧めします。
要約すると、EUの規制に準拠したCBD製品は、ブルガリアで購入、使用、持ち込みが可能です。 ただし、旅行や販売、栽培を行う場合は、特定の規則を遵守する必要があります。
【参考記事】
ノルウェー:合法
CBDはノルウェーで合法です。具体的には、CBDは精神活性作用を持たず、ノルウェーの薬物規制の第5条には禁止薬物として分類されていません。また、CBDを含む医薬品は、医師の処方によって使用が可能です。ただし、THCを含む製品に関しては厳しい規制があり、1%以上のTHCを含む場合は特別な許可が必要です。
まとめると、CBD自体は合法であり、医療目的で使用できるが、レクリエーション目的での使用は禁止されています。
【参考記事】
ルクセンブルク:合法
ルクセンブルクでは、THC含有量が1%未満のカンナビジオール(CBD)製品のみが許可されています。
ハーブ喫煙製品への大麻草の使用は、製品にタバコが含まれておらず、THC含有量が1%未満の場合にのみ許可されています。
改正タバコ規制法(2006年8月11日)によると、「CBDを含むハーブ喫煙製品」を18歳未満の人に販売することは禁止されています。
大麻樹脂、エキス、エッセンス、ヘンプ、ヘンプ樹脂などの大麻由来成分の化粧品への使用は禁止されています。
【参考記事】
まとめ
ヨーロッパではCBDが使える国々が多くあり、アジア圏と比較して大麻やCBDに対して寛容な傾向が見られます。しかし、EU全体としては個人使用のための大麻所持を犯罪として扱っており、(禁固系を認めていない国も一部あり)会員制クラブやオランダのコーヒーショップなどの特例を除いては基本的に使えません。
ヨーロッパでは医療目的の大麻利用について議論されている印象が強く、CBDなどは今後も注目されていくジャンルになるかもしれません。
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