イタリアでは、大麻の栽培は違法ですが、THC含有量が少ない「カナビス・ライト」と呼ばれるヘンプ製品(正確には大麻の花)の栽培・販売は認められてきました。しかし、現イタリア政府は、この法律が曖昧で、「カンナビス・ライト」が嗜好目的で消費されていると主張し、その販売禁止を検討しています。
この製品が公共の安全にリスクをもたらす可能性があるという政府の主張に、ヘンプ産業関係者は猛反発しています。事業者や業界関係者は花の部分はCBDなどの有用成分を多く含むことから幅広い用途に利用されており、産業の70~80%を占める重要な収入源だと訴え、花の部分を禁止による経済的な打撃を懸念しています。
この禁止は治安強化法案の一部として提出され、下院通過後、上院で審議中です。
政府は2016年法律の曖昧さを問題視し、花の部分が「コレクターアイテム」として販売されているグレーな現状を是正したいと主張しています。
しかし、野党やCBD支持者からは、科学的根拠に乏しい決定であり、医療用途にも有効だと反論が出ています。 欧州各国でヘンプ栽培が盛んな中、イタリアでの禁止は国際的な潮流にも逆行するとして批判が集まっています。
情報元:Italy plans to restrict nascent ‘cannabis light’ industry(Reuters)
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