大麻植物の英語・日本語の名称・スラングを解説|カンナビスやガンジャ、数字まで

カンナビス(cannabis)、ウィード(weed)、マリファナ(marijuana)といったように大麻植物(Cannabis sativa L.)にはさまざまな呼び名があり、今回はこれらの用語の違いについてまとめてみました。

これらの用語は文脈によって使い分けられますが、基本的には同じ大麻植物を指しています。法的・医療的な文脈では正式名称である「大麻」や「カンナビス」が使用されることが多いです。

目次

一般的に使用頻度の高い大麻の用語

カンナビス(cannabis)

「カンナビス(cannabis)」は大麻植物(Cannabis sativa L.)の学名です。医療用・嗜好用どちらでも「カンナビス」の語が使われます。

例:
メディカル・カンナビス(医療用)
レクリエーショナル・カンナビス(嗜好用)

マリファナ(marijuana)

「マリファナ(marijuana)」は大麻草の乾燥した花や葉を指す一般的な俗称です。

大麻(たいま)

日本語でCannabis sativa植物全体を指す言葉です。

THC含有量による区分

ヘンプ(hemp)
THCが0.3%未満。産業利用・食品。

マリファナ(Marijuana)
THCが0.3%以上。医療・嗜好用。

大麻の英語スラング

大麻には正式な呼び名以外にも、大麻を喫煙する文化圏において使われているスラングが大量に存在しています。以下に「アメリカ依存症センター」によってまとめられているものを紹介します。

スラング意味・使われ方
Weed一番よく使う「草」。カジュアル。
Potアメリカでよく使う。「鍋」ではない。
Grass直訳で「草」。やや昔風。
Dope大麻や他のドラッグ全般を指す。
Reeferレトロな響きの大麻の呼び名。
Ganjaジャマイカ・レゲエ文化から。
Hash樹脂(ハシシ)。
Herb「ハーブ」。自然なイメージ。
Chronic強力な大麻。ヒップホップ由来。

例文

  • “Do you have any weed?”(ウィード持ってる?)
  • “He got caught with pot.”(ポットで捕まった)
  • “Back in the day, everyone smoked grass.”(昔はみんなグラスを吸っていた)

数字スラング

数字が大麻関連の隠語になることも有名です。

スラング意味・使われ方
420大麻を吸うこと・カルチャー用語。
710オイル系(Hash Oil, Dabs)の隠語。
  • 例:”Let’s celebrate 4/20.”(4月20日は大麻文化の日)

編集長の考察・まとめ

marijuana、cannabis(カナビス、カンナビス)の使い分けについて、私はよりパブリックに近い場であれば「cannabis」を使う方がいいと考えています。海外のニュースやメディアは「cannabis」を使ってる方が多く感じますし、「marijuana」や「weed」は俗語に近いイメージがあります。

もちろん、コミュニケーションを取る方との関係性や「marijuana」や「weed」を使った方が伝わる場面もあるのでケースバイケースですが、私たちCANNABIS INSIGHTは極力「cannabis」を使うようにしています。大麻には様々な呼び方があり、扱いや理解が難しい場面がしばしばあるかと思いますが、それも興味深い文化の一つとして捉えていただいて場面に合わせた使い方をするのがいいのかもしれません。

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参考文献

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

Takaomi Akagiのアバター Takaomi Akagi CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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