こんにちは、CANNABIS INSIGHT(カンナビスインサイト)です。
今回は、大麻グミ・大麻クッキーを含むエディブル製品市場について詳しく解説します。
エディブル製品とは、カンナビノイドを含有する飲食用製品のことで、クッキーやグミ、チョコレートバー、ゼリー、飲料など多岐にわたります。アメリカやカナダでは、喫煙に次ぐ人気を誇る摂取方法として広く親しまれています。エディブル製品は、その形状から食品と同じように摂取することが意図されており、料理の一部として楽しむ文化も浸透してきています。
日本では、THC含有製品の販売は禁止されているため、CBD製品のみが販売されています。
この記事では、大麻グミを中心に、エディブル製品の市場動向や人気のカテゴリー、さらに注意点や問題点についても詳しく紹介していきます。
この記事は大麻産業の情報をまとめ、学習やリサーチを補助する目的で作成されています。日本国内では、THC・大麻は厳しく規制されています。
エディブル製品とは|クッキー、ガム等

代表的な例はクッキーやグミですが、他にもチョコレートバーやオイル、ゼリー、飲料など様々な形があります。次のセクションに、それぞれの種類について詳しめにまとめていますのでご覧ください。
アメリカとカナダで行われた調査によると、エディブルによる摂取は大麻の摂取方法として喫煙に次ぐ人気を誇ります。乾燥大麻、大麻植物の種子等はエディブル製品のカテゴリーには含まれないとされます。
アメリカの大麻合法化済みの州や、カナダでは、製品化されたものだけではなく自作して楽しむ文化もあり、ネット上ではレシピなども多数公開されています。「Cooking on High」などの有名な番組の名前を知っている方もいらっしゃると思います。
料理の一部として楽しむ文化はかなり浸透してきており、例えば、レシピのひとつにカンナバターを使ってTHCを料理に注入する方法があります。
カンナバターとは:
THCを注入したバターが、英語圏ではカンナバターと呼ばれています。THCは脂溶性が高いため、バターはTHCを結合させるのに適しているとされ、ブラウニー、バナナブレッド、チキン、パスタなど、様々なレシピに使用できます。カンナバターを使わずにエディブルを作るには、純粋な蒸留物やCBDオイルを加えるなどの方法があります。CBDオイルは、サラダ、ブラウニーなど、甘い料理とおいしい料理の両方に合うとされています。
大麻グミは危険?死亡事故は何だったのか?
「大麻グミ」という名前が、もっとも有名になったのはHHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)という名前の半合成カンナビノイド成分が入ったものです。THCと似た成分で、幻覚作用があるとされています。多くの人が体調不良を催したという事件があり、HHCHは令和5年11月22日から指定薬物として規制されています。
▶︎ 新たに6成分を指定薬物に 大麻グミ問題 販売・所持を禁止(厚労省)
これらの成分については規制と、合成による新規薬物のいたちごっこが続いており、公衆衛生上の問題とされています。当記事の調べでは死亡事故は確認されていませんが、THCよりも8~10倍の強さを持つと言われており危険な成分であることは確実でしょう。
他にも様々な成分が合成されていますが、これらの合成カンナビノイドには「違法でないだけ」で危険なものも多くあると考えられます。世界中で安全性が研究されており、日本国内でも規制が進んでいます。法令を守って販売されている、安全性の高いCBDグミなどの安全なものを選ぶことが重要です。
エディブルの市場は?値段や
販売と生産は増加傾向
市場は成長を続けていると考えて良いでしょう。詳細なデータが政府により提供されているカナダのデータを見てみると、エディブル製品の在庫、販売、生産量の変動がわかります。データは、2022年から2023年にかけてカナダの食用大麻市場が成長を続けたことを示唆しています。ただし、このデータだけでは、市場の成長の理由やこの傾向が将来も続くかどうかを断定することはできません。
カナダ市場
| 2022年12月 | 2023年12月 | 個数の成長率 | |
|---|---|---|---|
| 販売数 | 473万個 | 542万個 | 14.6% |
| 生産数 | 366万個 | 475万個 | 30% |
販売:
2022年12月の販売量は4,726,840個(パッケージ)でしたが、2023年12月には5,419,180個(パッケージ)に増加しました。 これは、2022年から2023年にかけて食用大麻の需要が増加したことを示唆しています。生産:
2022年12月から2023年12月にかけて、パッケージ化された生産量は3,655,721個から4,746,198個に増加しました。また2023年11月には6,097,114個を記録しています。
消費者は大麻グミや大麻クッキーを好む?
またカナダとアメリカでの消費者の好みも調べられており、一番好まれるとされているカテゴリーは両国で同じグミ・キャンディー等となっています。データは2024年の論文「Comparison of perceptions in Canada and USA regarding cannabis and edibles (Janet et al.)」を参照しました。
| 消費者が好むエディブル製品のカテゴリー | カナダ | アメリカ |
|---|---|---|
| グミ、硬いキャンディーなど | 35.6% | 37.9% |
| チョコレート | 11.4% | 10.0% |
| 飲料 | 3.7% | 2.3% |
| カプセル、カプレット、舌下剤 | 7.2% | 3.6% |
| 焼き菓子 | 8.8% | 18.5% |
| スナック、ポテトチップスなど | 0.8% | 1.9% |
| その他 | 3.9% | 2.3% |
| エディブルは食べない | 27.9% | 29.0% |
エディブル製品市場の注目企業
| 企業名 | HP |
|---|---|
| Dixie Elixirs | https://dixieelixirs.com/ |
| Canna River | https://www.cannariver.com/ |
| Village Farms International Inc. | https://villagefarms.com/ |
| RS Group | https://www.rs.co.th/rs-group-lifestar-camuc-hemp-cbd/ |
| Naturecan Ltd | https://www.naturecan.jp/ |
2024年上半期の段階では、北米が主な市場となります。
表にある企業は業界のトッププレイヤーであり、それぞれ独自の市場戦略を展開し、消費者に新しく高品質なエディブル製品を提供しています。
Dixie ElixirsはTHCを含む製品で知られ、チョコレート、グミなどを提供。CO2抽出された高品質のTHCを使用し、信頼性の高い製品を目指しています。
Canna Riverはグミ、ティンクチャー、トップカル、ベイプなどを販売。オレゴン州産の非遺伝子組み換えヘンプを使用し、全製品をラボテスト済みと謳っています。
Village Farms International Inc. は北米で持続可能な温室栽培を行い、大麻、健康、ウェルネス製品に進出。ブランドにはPure Sunfarmsがあり、製品を提供。
RS GroupはタイでヘンプとCBDを含む機能性ドリンクを販売しています。
他にも多くの大麻・CBDブランドではエディブル(グミやクッキー)を販売しており、小規模事業者の中にも人気なエイディブルブランドもあります。
エディブル製品の問題点
各地で人気が上昇しているエディブル製品ですが、問題点は多数あり、わかっていない事項も多数あります。以下に5つの項目をつくり、エディブル製品が広く消費されている国で報告されている問題点を記載しました。
摂取量の調節の難しさ
エディブルは、吸引や舌下摂取と比べて、THCが血漿(けっしょう)中に到達するまでに時間がかかり、効果が現れるまでに時間がかかるため、摂取量の調節が難しいとされています。 意図したよりも多くの量を摂取してしまう可能性があります。
効果の発現時間の遅延
エディブルは、吸引と比較して効果が現れるまでに最大2時間かかる場合があります。 効果が現れるまでの時間がかかることや摂取がしやすい(食べやすい)ことからユーザーによる過剰摂取が懸念されます。
子どもやペットによる誤摂取
グミやクッキーなど、子どもにとって魅力的な形をした市販品と似たパッケージの商品があります。 そのため、子どもやペットが誤って摂取してしまうリスクがあります。 実際に、米国では、子どもによるTHC含有製品の誤摂取に起因する中毒管理センターへの連絡や有害事象報告が多数寄せられています。
子供向けの一般的なスナック菓子に似たパッケージや広告で販売されているデルタ-8 THCを含む食用製品を販売している6つの企業に、FTC(連邦取引委員会)とFDA(アメリカ食品医薬品局)が共同で中止命令書を送付しました。FDAは2022年6月に、子供がTHCを含む食品を摂取することによる健康リスクについて警告を発令しました。
製品の均一性
エディブル製品全体でTHCの含有量が均一でない場合があり、ユーザーが摂取量を正確に把握することが困難になる可能性があります。例えば、ブラウニー1つのTHC含有量が均一でないと、ユーザーが意図した量よりも多く摂取してしまう可能性があります。
米国コロラド州では、販売されているエディブルのTHC含有量の表示と実際の含有量が大きく異なるという調査結果を受け、2014年半ばにTHC含有量を表示する義務付けを導入しました。 しかし、この規制はTHC含有量が100mgを超えないことを保証するための試験であり、ラベルの正確性を測定するものではありません。
表示の不正確さ
一部のエディブル製品では、表示されているTHC含有量が実際の含有量と異なる場合があります。 ラベルの不正確さにより、ユーザーが意図したよりも多く、または少なく摂取してしまう可能性があります。これは、製造過程でTHCが均一に抽出されないことや、購入したオイルの表示が誤っている場合などに起こります。
カリフォルニア州とワシントン州で販売されている医療用エディブルを対象とした調査では、検査対象となったエディブルの83%で、THCの合計含有量がラベルに記載された量と10%以上異なっていました。 さらに、これらの製品の半分以上で、THC含有量がラベルに記載された量よりも大幅に少なかったという結果が出ています。
また、米国では、これらの問題点に対処するために、以下のようないくつかの規制や取り組みが行われています。
エディブル製品のTHC含有量の上限を100mgに設定
エディブル製品1食分あたりのTHC含有量を10mg以下に標準化
子供にとって魅力的なパッケージの禁止
製造から小売販売までの在庫追跡の義務化
これらの規制や取り組みは、エディブル製品の安全性を向上させるための重要なステップです。エディブル製品の安全性に関する議論は現在も続いており、今後さらに規制が強化される可能性もあります。
編集長の考察・まとめ
私もCBDを摂取する際はベイプ製品よりエディブル製品で摂取します。私自身はスモーカーではないので、「吸う」ことよりどちらかというと「食べる」方が楽しく摂取できる思っており、私同様な考えを持っている方も多くいらっしゃると思います。世界の大麻・CBD市場のメインは「吸う」形のベイプやジョイントになると思いますが、ライトな層や健康意識が高い方はグミやクッキーで楽しみながら摂取すると思いますので、大麻・CBD市場がよりマス層に浸透してくるとクッキーやグミなどのエディブル製品が主流になるかもしれません。
海外では誤食などの問題も報告されていますので、事業者だけではなくユーザー自身もリテラシーを上げてカンナビノイドを摂取しなければいけません。
エディブル製品の個別記事
CANNABIS INSIGHTでは個々の種類にフォーカスした記事も作成しています。ぜひご覧ください。





