【大麻上場企業】Ascend Wellness (AWH) の株価、会社概要、決算、事業内容を解説

みなさん、こんにちは。
CANNABIS INISIGHT(カンナビスインサイト)のたかおみです。

今回は、アメリカの大麻市場で急成長を遂げているAscend Wellness Holdings, Inc. (AWH)についてご紹介します。AWHは、大麻事業者を集めた大麻のアウトレットモールを運営しており、複数の州で事業を展開する大麻企業で、品質とコスト管理に優れたモデルを採用しています。

目次

会社概要

AWHのHPのトップページ

公式サイト

Ascend Wellness Holdings, Inc. (AWH) は、イリノイ州、マサチューセッツ州等の7つの州で事業を展開する垂直統合型の大麻会社。 良質な大麻株を栽培し、厳選された製品を生産する栽培施設を運営しています。米国全体で38のディスペンサリーを所有・運営し、年間145,000ポンドの大麻を卸売販売しています。

「Cannabis Outlet Model」を特定の市場で開始した米国初の多州展開オペレーターでもあり、8つのディスペンサリーでこのモデルを展開。Cannabis Outlet Modelによって、高品質の大麻製品を毎日低価格で提供しています。

アウトレットモデルが低価格を実現できる理由は、主に以下の点が挙げられます。

  • 大量仕入れによるコスト削減
  • 間接費の削減
    アウトレットストアは、ショッピングモールなどの郊外に位置していることが多いため、都心部の路面店に比べて賃料やその他の運営コストを抑えることができます。
  • 在庫回転率の向上
  • 型落ち商品等の販売

アウトレットモデルの仕組みは? アウトレットは基本的に、アセンドが同じ製品群(自社ブランド、パートナーブランド、サードパーティサプライヤーのブランドを含む)を日常的な低価格で販売する調剤薬局です。 同じ素晴らしい製品でありながら、”フラワーはほんのわずかな価格で “販売され、多くの場合、バルク形式で販売される。その結果、店舗の棚には様々な高品質の商品が並び、顧客は一箇所で多くの選択肢を得ることができる。

経営者

Samuel Brill(サミュエル・ブリル)氏は、2024年8月にCEOに就任し、現在、企業の舵取りを行っています。彼は世界的な医療機器製造・販売企業であるInvacare Holdings Corporation (OTC: IVCRQ) の取締役会長としてもその指導力を発揮しています。

過去7年間、数十億ドル規模のシングルファミリーオフィス、Seventh Avenue Investments, LLC(SAI)の社長兼最高投資責任者を務め、プライベートエクイティ事業を率いながら、合併や買収、企業再編、財務計画における意思決定において重要な役割を果たしてきました。

シングルファミリーオフィスとは:
富裕層の一族が財産の管理を目的に設立する専属の組織です。一族が保有する資産の運用・保全を目的に運営されています。
参考:ファミリーオフィスとは?(税理士法人レガシィ)

それ以前には、コネチカット州スタンフォードに拠点を置くWeismann Capitalで最高投資責任者兼ポートフォリオマネージャーを務め、さらに、上場テクノロジーIP企業であるAmedia Networks の最高執行責任者兼取締役を歴任していました。また、ヘッジファンドJDS Capital Managementでの経験から、投資の知見を深めています。

現在、Brill氏は大麻REITであるNewLake Capital Partners, Inc. (OTCQX: NLCP) を含む多くの公開・非公開企業の取締役会や委員会のメンバーとしても活躍しており、幅広い業界でその影響力を拡大しています。

▼ アカウント

企業掲載のプロフィール

Ascend Wellness の強み

  • 垂直統合型事業:
    栽培、製造、小売の各段階を垂直統合して管理することで、品質管理、コスト管理、サプライチェーンの安定化を実現しています。 これによりAWHは収益性を高め、市場の変化に迅速に対応することができます。
  • Cannabis Outlet Model: 
    「Cannabis Outlet Model」を特定の市場で開始した米国初の多州展開オペレーターです。 このモデルは、毎日低価格で大麻製品を提供することに重点を置いており、価格競争でのアドバンテージを持ちます。

事業内容

Ascend Wellness Holdings (AWH) は、主に2つのセグメントで大麻事業を展開しています。

小売

AWHの小売部門の画像

イリノイ州、ミシガン州等に38のディスペンサリーを所有・運営しています。 これらのディスペンサリーで幅広い種類の大麻製品を販売しています。

また会社概要でも書いたとおり、AWHは「Cannabis Outlet Model」を採用した米国初の多国籍オペレーターでもあり、このモデルは、いくつかの市場の8つのディスペンサリーで展開されています。 毎日低価格で大麻製品を提供することに重点を置いており、より多くの顧客に製品を届けることを目的としています。

卸売

年間14万5,000ポンド(約20トン)の大麻を卸売販売しています。 イリノイ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、オハイオ州、ペンシルベニア州にある6つの栽培・加工施設で栽培・製造された大麻製品を、他のディスペンサリーや小売業者に販売しています。 AWHは、卸売市場においても、自社ブランドと提携ブランドの両方を提供しています。

これらの2つの主要セグメントに加えて、AWHは事業の成功に不可欠ないくつかのサポート機能も実行しています。

栽培

イリノイ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、オハイオ州、ペンシルバニア州に6つの栽培・加工施設を所有・運営しています。 これらの施設では、主に屋内栽培が行われており、高品質の大麻を一貫して生産しています。

ブランド開発

幅広い顧客セグメントに対応する多様なブランドポートフォリオを開発しました。 これらのブランドは、異なる価格帯と製品カテゴリを網羅しており、小売および卸売の両方のチャネルで販売されています。Royale、Ozone Reserve、Ozone、Simply Herb、Common Goodsの五つのブランドを展開しています。

ブランドの一部:Royale

ブランド一覧の画像

決算書を読んでみる

【Ascend Wellness Holdings, Inc.   2023 決算報告】

最後にAscend Wellness Holdings, Inc. の決算情報をわかりやすくまとめてみます。会計士ではないので、事実ベースでまとめてみました。また今回の情報は2024年(執筆時:2024/8/30)のデータを参照しています。

下記の表に、情報源からのAWHの決算情報をまとめました。2023年度の通期決算情報です。

2023年の主要な財務諸表と考察

項目2023年12月31日までの3ヶ月間2022年12月31日までの3ヶ月間2023年12月31日までの1年間2022年12月31日までの1年間
純売上高$140,158,000$112,099,000$518,590,000$405,926,000
売上原価($92,617,000)($70,587,000)($363,470,000)($271,363,000)
売上総利益$47,541,000$41,512,000$155,120,000$134,563,000
一般管理費$46,977,000$36,130,000$158,739,000$137,089,000
営業利益(損失)$564,000$5,382,000($3,619,000)($7,526,000)
その他費用($7,933,000)($8,496,000)($11,141,000)($31,680,000)
税引前利益(損失)($7,369,000)($3,114,000)($14,760,000)($39,206,000)
法人税費用($11,974,000)($11,936,000)($33,454,000)($41,693,000)
純利益(損失)($19,343,000)($15,050,000)($48,214,000)($80,899,000)
営業活動によるキャッシュフロー$16,668,000($16,071,000)$75,334,000($38,356,000)

出典:AWH ANNOUNCES FOURTH QUARTER AND FULL YEAR 2023 FINANCIAL RESULTS

考察:

  • 純売上高は増加: 2023年の純売上高は、前年同期比で四半期は25.0%、通期は27.8%増加しました。これは、新規店舗の開設、卸売事業の拡大、メリーランド州での買収によるものです。
  • 卸売事業の成長: 卸売売上高は、2023年通期で前年比47.4%増加しました。これは、ニュージャージー州、イリノイ州、マサチューセッツ州での卸売販売の増加によるものです。
  • 調整後EBITDAは増加: 2023年の調整後EBITDAは、前年同期比で四半期は9.6%、通期は14.3%増加しました。これは、売上高の増加とコスト管理の改善によるものです。
  • 営業活動によるキャッシュフローは黒字化: 2023年は、創業以来初めて通期で営業活動によるキャッシュフローが黒字となりました。これは、収益性の向上と運転資本の管理の改善によるものです。
  • 純損失は減少: 2023年の純損失は、前年同期比で四半期は減少、通期は大幅に減少しました。これは、売上総利益の増加と法人税費用の減少によるものです。

株価

まとめ

Ascend Wellness Holdingsは、大麻業界のアウトレットを設立し、複数ブランドを安く手に入れるような仕組みづくりを行なっています。私たちも近場のアウトレットに行って様々なブランドを見るように大麻でも同じような体験ができるようになっています。AWHはキャッシュフローの観点からも順調に成長しており、さらなる成長が期待できます。

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※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

Takaomi Akagiのアバター Takaomi Akagi CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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