Eurofins(ユーロフィン)とは。62カ国にグループ企業を抱える大手成分検査機関

Eurofins(ユーロフィン)は、食品や環境、医薬品、化粧品など多岐にわたる分野で分析サービスを提供するグローバルリーダー企業です。1987年に創業し、「Testing for Life」を掲げ、世界中のラボネットワークを通じて生活の安全と品質を守り続けています。

今回は、THCを含む大麻由来成分の分析も行なっている分析会社「eurofins」について紹介します。

目次

eurofins の概要

項目

情報

企業名

Eurofins

設立年

1987年

代表者

Gilles Martin

本社所在地

ルクセンブルク

事業内容

食品、環境資料等の分析事業

画像引用元 – eurofin

ユーロフィンは、「Testing for Life」を掲げる世界トップクラスのグローバルテスティングカンパニーです。1987年の創業以来、あらゆる生命のための分析・検査サービスを提供するグローバルリーダー企業として、世界中のラボネットワークを通じて私たちの生活を支えています。

食品、環境、医薬品、化粧品、農業科学、ゲノミクス、臨床試験支援、バイオ医薬品開発・製造など、多岐にわたる分野で分析試験サービスを提供します。

Eurofin リンク先

分析事業について

化粧品業界では、多くの企業が大麻 (Cannabis sativa L.) やCBDを含む製品を販売しています。Cannabis sativa には数百種類の物質が含まれており、特にTHC(デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)が重要な成分です。

これらの成分は厳格に管理されており、製品の安全性と有効性を確保するためには、規制に完全に準拠した原材料の選定が不可欠です。

eurofin scientificは、化粧品開発プロセスの各段階で企業をサポートし、コンサルティングや分析サービスを提供しています。これには、成分の毒性評価や規制の遵守確認、製品ラベルの適正化の助言、重金属や農薬の分析、カンナビノイドの詳細なプロファイルテストが含まれます。

さらに、皮膚や眼への刺激性を評価するインビトロ試験や、製品の効能を証明する臨床試験も実施しています。ユーロフィンは、化粧品の安全性と効果を高めるための製剤コンサルティングも行い、企業が規制に従った効果的なCBD化粧品を開発できるよう専門知識を提供しています。

もちろん分析事業者として化粧品や食品など、その他の製品の分析もおこなっています。

日本では、アイソレート等の原料をはじめ、グミ菓子や美容クリーム等の最終製品の分析が可能になります。(以下の成分の分析が可能です。)

分析可能なカンナビノイド

CBD (カンナビジオール)

CBGA

CBDA(カンナビジオール酸)

CBDV

CBCA

CBDVA

CBL

Δ8-THC

CBN

Δ9-THC

CBNA

THCA

CBC

THCV

CBG

THCVA

日本国内でも数少ない検査機関とてCBD業界でも有名な企業の一つであり、日本国内のCBD関連の活動や

マーケティング戦略

分析は事業者ありきでありながら、実際にプロダクトを事業者を触るわけではないので、継続的に接触面を増やす活動が重要であると考えられます。

目立つ活動のひとつとしては頻繁なウェビナーの開催があげられます。

画像引用元:Upcoming events

また、LinkedIn上でポッドキャストの配信も行なっており、様々なメディアでアウトリーチ活動を行なっているようです。

画像引用元:LabTalk – Unveiling Cosmetic Secrets

eurofins の今後の展望と課題

eurofin は日本での事業も展開しています。以下に記載した以外にも様々な事業を展開しています。

日本では大麻取締法の改正によって、医療用大麻の医療現場での利用が規制緩和されました。議論はここからも続くと思われますが、分析会社としては事業者が増えるタイミングに合わせてその地域に貼っておくことが重要と思われ、いくつかある主要分析会社のなかでもどのプレイヤーがシェアをとるのか注目です。

編集長の考察・まとめ

ユーロフィンは、厳しい規制に対応した分析サービスを提供し、特にCBDや麻を含む化粧品の安全性確保に貢献しています。ウェビナーやポッドキャストなどで積極的に情報発信を行い、日本市場でも成長を見据えて事業展開を進めています。

参考資料

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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