Tyson 2.0とは。マイク・タイソンが設立した大麻ブランド|大麻の企業分析

こんにちは。大麻・CBDのビジネス、経済メディア「CANNABIS INSIGHT」です。

Tyson 2.0は、ボクサーのマイク・タイソンによって2021年に設立された大麻ブランドです。

高品質な大麻製品やアクセサリーを提供し、世界的大麻市場で急速に拡大しています。同社は、タイソン自身の個性を活かしたユニークなブランディングや、話題性のあるマーケティング戦略で注目を集めています。

目次

Tyson 2.0の概要

項目

情報

企業名

Tyson 2.0

設立年

2021

設立者

マイク・タイソン
アダム・ウィルクス

本社所在地

ラスベガス

従業員数

2〜10人

事業内容

高品質の大麻製品の生産と販売(花、ベイプ、エディブルなど) CBD、ニコチンベイプ、その他のアクセサリーの販売

Tyson 2.0 About

画像引用元 – Tyson 2.0 About

About ページに書かれた文章:
It started with the undisputed heavyweight champ using cannabis to reach new heights. (それは、誰もが認めるヘビー級チャンプが、新たな高みに到達するために大麻を使用したことから始まった。)

Tyson 2.0は、伝説のボクサーであるマイク・タイソンによって設立された大麻ブランドです。

2021年に設立された同社は、高品質の大麻製品を提供することに尽力し、急速に世界的大麻市場のトップへと上り詰めました。

Tyson 2.0は、ライセンス事業モデルを採用しています。 つまり大麻の栽培、製造、販売を行うフランチャイジーと契約し、その製品にTyson 2.0のブランドを使用することを許可しています。

このモデルにより多額の投資をすることなく、急速に事業を拡大することができました。 また、Tyson 2.0は、各州の規制や市場に精通したフランチャイジーと提携することで、リスクを軽減することもできます。

Tyson 2.0は、米国およびその他の16カ国で事業を展開しており、大麻以外にもさまざまな消費者製品カテゴリに進出しています。同社は、栽培契約の締結、自社株の開発、営業チームの構築に充てるため、シードラウンドで700万ドルを調達しました。

Tyson 2.0 の提供製品:

大麻製品を中心に、アパレルやアクセサリーなど幅広い製品を提供しています。

大麻製品

  • エディブル

  • その他: ベイプなども販売しています。

アパレル・アクセサリー

  • Tシャツ、ロングスリーブTシャツ、ピンバッジなど、レトロゲームをテーマにしたコレクションを販売しています。

ヒット商品・マイク・バイツについて

マイク・バイツはTyson 2.0から販売されている耳の形をしたグミです。これは、1997年にタイソンが試合中に対戦相手イベンダー・ホリフィールドの耳を噛んだ有名な事件を風刺したものです。タイソンは当初このアイデアに乗り気ではありませんでしたが、妻キキ氏が考案したこのグミが成功する可能性を見出し、結果的にマイク・バイツは大ヒット商品となりました。

このグミは、大胆なマーケティングと過去の出来事を逆手に取ったユーモラスなブランディングで、消費者の心を掴みました。さらに、タイソンとホリフィールドが共にプロモーションを行ったことも、話題を呼び、製品の成功を後押ししました。

Tyson 2.0 の製品

し画像引用元 – Tyson 2.0 Products 

Tyson 2.0 リンク先 

CEOについて

アダム・ウィルクスは、Tyson 2.0を所有する持株会社およびライセンス会社であるCarma HoldCo Inc.の共同設立者兼CEOです。2021年にマイク・タイソンと共にCarma HoldCoを設立しました。

小売業界での豊富な経験を持ち、ヨーゲン・フローズやピンクベリーなどのブランドを監督した後、カンナビス業界に転身。ワンプラントやSOLグローバル、キャプティブ・リテール・グループの幹部を歴任しました。

ウィルクスは、Tyson 2.0を、セレブリティが単に名前を貸すだけでなく、ブランド構築に深く関与する新しいタイプのブランドとして成長させたいと考えています。

▶︎ CEO LinkediN

マーケティング戦略とブランドイメージ

タイソン2.0のイメージと戦略はマイク・タイソンの個性と、大麻に対する彼の情熱に大きく依存しています。

個性を活かすブランディング

マイク・タイソンは、製品の品種選定に個人的に関与しており、特に高濃度の品種を好んで選んでいます。例えば、「Toad」はタイソンのトード(ヒキガエル)舐め体験に基づいて名付けられたストレインです。

ヒキガエル舐め体験とは:
マイク・タイソンが経験したヒキガエル体験は、5-MeO-DMTという強力な幻覚剤を使用したものです。これはソノラ砂漠に生息するヒキガエルの分泌物に含まれています。タイソンは初回体験で「死んだ」ような感覚を味わったと語り、その後、4年間で計53回使用したと報告しています。

Toad product

画像出典: Desert TOAD 3.5g

デジタルマーケティング

また、革新的なマーケティング戦略として、タイソンとイベンダー・ホリフィールドの友情を描いた「Holy Ears」キャンペーンはMetaで380万回以上視聴され話題を呼びました。さらに、プロレスラーのリック・フレアーなどセレブとのコラボレーションでブランドを拡大しています。

Tyson 2.0 の今後の展望

世界進出

タイソン2.0は、米国での事業拡大に成功しており、現在では20州で製品を販売しています。さらに、アムステルダム、バルセロナ、タイにも進出しており、ドイツやイギリスへの進出も計画しています。 このように、世界的なブランド認知度を持つタイソン2.0は、世界中の大麻市場に進出する大きな可能性を秘めています。

ブランドコラボレーション:

タイソン2.0は、すでに他の有名人やブランドとのコラボレーションを行っており、今後もこの戦略を継続することで、新たな顧客を獲得し、ブランド認知度を高めることができます。 ホーリーフィールドとのコラボレーションは大きな話題となり、収益にも貢献しました。

タイソン2.0は、有名人の大麻ブランドとしての地位を確立し、初期の成功を収めています。 しかし、長期的な成功を収めるためには、市場の需要を満たす高品質な製品を提供し続けることが重要になります。

まとめ

マイク・タイソンの個人的な関与や、有名人とのコラボレーションを通じてブランドの幅を広げています。「Toad」や「マイク・バイツ」などのユニークな商品も多く発売しており、ブランド価値が高まっています。今後、グローバルに事業展開していくTyson 2.0に注目が集まります。

参考資料

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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