南米ウルグアイで、観光客や非居住者でも合法的に大麻を購入できるようにする政策変更が検討されていることが分かった。長年にわたり大麻の販売は同国の居住者に限定されていたが、規制拡大の可能性が現実味を帯びてきた。
ウルグアイは2013年に世界で初めて国家レベルで大麻の成人使用を合法化し、その後2017年から登録済みの薬局で合法的な大麻販売を開始。現在は成人の居住者のみが販売対象となっている。過去には非居住者への販売拡大案が議論されたものの実現には至っていなかったが、最近の政策検討により状況が変わりつつある。
現地報道によると、ウルグアイの大麻統制機関「Cannabis Regulation and Control Institute(IRCCA)」の幹部は、**「18歳以上の観光客や非居住者でも大麻を合法的に購入できる可能性を分析している」**と述べているという。これは、現在合法市場にアクセスできない訪問者が、裏市場に流れている現状を是正し、正式な流通チャネルに誘導する狙いがあるためだとされる。
ウルグアイでは2025年時点で、約7万5,000人の成人利用者が法的に大麻を購入できる登録を済ませているほか、460のカンナビスクラブや自家栽培の登録者も存在するという。合法的な市場が確立している一方、観光客に限定した政策変更は、規制モデルとしても世界的に注目される可能性がある。
観光客向け販売が実現すれば、旅行者が合法的に大麻を購入・消費できる初の国となる可能性がある。これは合法市場の売上拡大と黒市場の縮小につながるとの期待から、政策担当者の間でも議論が進んでいる。
一方で、観光客向け販売をめぐる制度設計や安全管理、地域社会への影響などは今後の課題として残る。ウルグアイは既に大麻の規制モデルとして先駆的な存在であり、この新たな動きが国際的なカンナビス政策にも波紋を広げる可能性があるだろう。
参考記事:Uruguay Is Considering Legal Cannabis Sales To Non-Residents(International CBC)


