アメリカ・ミズーリ州で、合法大麻(成人向け・嗜好用)の税収が2025年に予想を大きく上回る結果となった。州政府が発表したデータによると、前年予測の約4,200万ドルを大きく超え、約1億9,000万ドル(日本円で約255億円)の税収を記録したという。
ミズーリ州は2022年に成人向け大麻を合法化して以降、市場の成長が続いている。今回の税収は、州内の嗜好用大麻の販売額および取引件数が予測値を大きく上回ったことに起因しており、予想比ではなんと6倍という驚きの結果となった。
州財務局の幹部は「大麻市場が予想以上に消費者の支持を受け、税収源としても非常に強い成長を示した」とコメント。成人向け大麻の売上が伸びたことで、州の公共サービスや教育・インフラ投資などに充てられる財源が大きく増える見通しだとしている。
この税収には、嗜好用大麻の販売に課せられる物品税のほか、ライセンス料、地方税などが含まれており、合法化直後に想定されていた基準を大きく上回った。一部専門家は、「市場成熟のペースが予想より速く、大麻産業が州経済に与える影響は当初の評価を超えている」と分析している。
ミズーリ州は中西部に位置し、近隣州でも大麻合法化が進む中で、比較的早い段階から成人用大麻の制度設計を進めてきた。そのため、ディスペンサリー(販売店)や栽培事業者の数も増え、競争の中で価格や品揃えの改善が進んだことも税収増の要因となっている。
税収の増加は州予算にとっても追い風となる。州当局は、増えた税収の一部を教育や医療サービス、治安維持プログラムなどに振り向ける方針を示しており、地域社会への還元も進む見通しだ。
一方で、大麻の利用増加が公共の安全や健康に及ぼす影響については慎重な声もある。州保健局は、使用者向け教育や依存対策の強化に向けた追加の財源が必要との見方を示しており、税収増を単なる経済効果としてだけでなく、総合的な政策資源として活用することの重要性を訴えている。
合法大麻市場が成熟する米国各州では、ミズーリ州の税収実績はひとつの成功例として注目を集めることになりそうだ。
参考記事:Missouri cannabis tax revenue hits $255M, 6 times higher than predicted(KCTV5)


