こんにちは。大麻・CBDのビジネス、経済メディア「CANNABIS INSIGHT(カンナビスインサイト)」です。
世界のスポーツ業界で定期的に話題になる大麻・CBD。その使用は本当にドーピングなのでしょうか?この答えを考えるには、まず大麻のスポーツにおける位置づけを理解する必要があります。
今回は大麻・CBDのドーピング規制について調査しました。
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の規制
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、大麻(特にその主成分のTHC)を禁止物質リストに掲載しています。しかし、その規制は他のドーピング物質とは少し異なります。大麻は「競技会(インコンペティション)期間中」のみ禁止されているのです。つまり、厳密に言えば、大麻はある特定の条件下でのみドーピングとみなされます。これは合法化された地域の法律は関係なく、すべてのアスリートに適応されます。
大麻規制の理由
以下の3つの基準のうち2つを満たすとWADAの薬物禁止リストに追加されます。
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パフォーマンスを向上させる可能性がある
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アスリートに健康上のリスクをもたらす
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スポーツの精神に反する
WADAは、大麻(カンナビノイド)がこれらの基準を満たしているかについて、2022年に大麻(カンナビノイド)のレビュー結果を発表しました。WADA禁止リスト委員会は、パフォーマンスの向上を明確に証明する厳密な証拠はないと指摘しました。しかし、委員会は、カンナビノイドが「アスリートに健康上のリスクをもたらす」および「スポーツの精神に反する」の2つの基準を満たすものとして意見が一致しました。そのため、WADAはカンナビノイドを禁止リストから除外されることなく、引き続き禁止とされています。
CBDは規制されていない
WADAはCBDのみを禁止リストから除外していますが他のカンナビノイドは除外していません。 そのためCBD製品を利用した際に他の成分を摂取してしまうとドーピング規制に引っかかる可能性があります。CBDアイソレートの製品のだとしてもアスリートは気をつけなければなりません。
スポーツ界における大麻規制の変化
最近の動向を見ると、大麻に対する規制が徐々に緩和される傾向にあることがわかります。
NCAAの大麻規制と方針
NCAAは、全米カレッジフットボールのプレーオフとディビジョンⅠの選手権において、大麻およびカンナビノイド製品を禁止物質リストから削除することを決議しました。アメリカの大学スポーツの世界では大麻が年々規制緩和の方向へ向かっています。
NCAAとは
全米大学体育協会(NCAA)は、アメリカの約1,100の大学と1つのカナダの機関の学生スポーツを規制する非営利団体です。500,000人以上の大学スポーツ選手をサポートし、1906年に設立されました。インディアナ州インディアナポリスに本部を置き、規模とスポーツプログラムの範囲に基づいて3つのディビジョン(I、II、III)に分かれています。
NCAA、全米カレッジフットボールで大麻禁止が解除
NCAAは、全米カレッジフットボールのプレーオフとディビジョンⅠの選手権において、大麻およびカンナビノイド製品を禁止物質リストから削除することを決議しました。レギュラーシーズン中は各校の基準で薬物検査が行われますが、プレーオフシーズンではNCAAが管理します。今後、ディビジョンⅠでは大麻検査が行われず、現在出場停止の選手も試合に出られるようになります。
【参考記事】
Marijuana No Longer Banned for Some NCAA Athletes(insidehighered)
※週刊大麻ニュース |6月29日-7月5日で紹介
プロスポーツリーグの対応
NFLでは依然として大麻は禁止薬物とされていますが、近年リーグの方針は大幅に緩和されています。
2021年、NFL選手会は検査条件を変更し、選手は年に一度、トレーニングキャンプの開始時にのみマリファナ検査を受けることとなりました。この一度の検査で不合格となっても、選手は出場停止処分を受けず、最大3週間の罰金が科されるのみです。
さらに、陽性反応の基準値も緩和され、NFL選手に関しては寛容的な方針になっています。
CBD製品の使用に関しては、NFLの選手は、THCを0.3%以上含むCBD製品を摂取することはできません。 THCは大麻の精神作用成分であるため、NFLはこれを禁止しているからだ。 しかし、検査を受けてTHCが0.3%以下であることが証明されたCBD製品は、NFLの選手が摂取することができる。す。
オリンピックでの扱い
一方で、国際オリンピック委員会(IOC)はWADAの規定に厳格に従っており、オリンピックにおける大麻の扱いは依然として厳しいものとなっています。
アスリートがドーピング違反を避けるために
大麻・CBDの規制が緩和されつつありますが、アスリートは依然として注意が必要です。
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CBD製品にTHCが混入している可能性
製品によっては微量のTHCが含まれている場合があり、ドーピング違反となるリスクがあります。 -
国際的な移動時の各国法規制の違い
各国で大麻に対する法規制が異なるため、渡航先での規制を確認することが重要です。
各国・地域の規制やスポーツごとの違い、大会や業界団体ごとのルールなど様々な規制が絡み合っている状態です。そしてCBD製品としてラベリングされている商品だとしても実態が異なる(THCが混入している場合)こともあり、カンナビノイド製品の接種には気をつけなければいけません。
スポーツ業界うかいにおける大麻の位置づけ
今後のスポーツ界における大麻の扱いは、以下の要因によってさらに変わっていく可能性があります。
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社会の受容度の変化
社会全体での大麻に対する認識が変わることで、スポーツ界の規制も緩和される可能性があります。 -
科学的研究の進展
大麻の効果やリスクに関する新たな研究結果が出ることで、規制の見直しが行われる可能性があります。 -
スポーツ団体の方針転換
現在の禁止や処罰から教育や支援に方針を転換する動きも見られます。
スポーツとカンナビノイドの注目度は年々上がっていることから科学的な研究や議論回数が増えると思います。数年後には全世界でスポーツにおける大麻・CBD使用の規制が緩和されるかもしれません。
まとめ
「大麻はドーピングか?」という問いへの答えは、「状況や場所による」というのが現状です。THCを含む大麻製品は競技会期間中は禁止されていますが、CBDは許可されています。しかし、CBD使用にも多くの注意点があります。
競技の種類、使用のタイミング、そして何より各スポーツ団体の方針によって、大麻とCBDの扱いは大きく異なります。アスリートは常に最新の規制を把握し、慎重に判断して行動することが求められます。
スポーツ界における大麻とCBDの問題は、ドーピングの是非だけでなく、法律、健康、そして社会の価値観が交錯する複雑な課題となっています。今後も、この問題に対する議論と研究が続くことは間違いないでしょう。アスリート、コーチ、そしてスポーツファンは、この進化し続ける状況に注目し、理解を深めていく必要があります。
【参考記事】
https://www.usada.org/spirit-of-sport/education/six-things-know-about-cannabidiol/


