【大麻上場企業】Cresco Labs の株価、会社概要、決算、事業内容を解説

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みなさん、こんにちは。
CANNABIS INISIGHT(カンナビスインサイト)のたかおみです。

今回は大麻上場企業の「Cresco Labs(クレスコラボ)」について解説していきたいと思います。

Cresco Labs Inc.は、アメリカで最大級の大麻企業として、栽培から販売だけではなく、大麻に関する教育プログラムも提供していることで有名です。本記事では、Cresco Labs(クレスコラボ)の事業概要や強み、社会的責任への取り組みについて解説し、企業としての競争力や持続可能な成長にフォーカスしていきます。

目次

Cresco Labs Inc. の会社概要

公式SNSアカウントより

Cresco Labsは、米国で最大級の上場垂直統合型大麻企業であり、大麻の栽培から販売までを一貫して手掛けています。8つの州に13の生産施設を持ち、品質、純度、一貫性にこだわった大麻の栽培を行っています。また、多様なブランドを展開し、さまざまな顧客ニーズに応えています。Cresco Labsは、Sunnysideブランドで全国に71の薬局を運営しています。

さらに社会的公平性や教育開発を支援するSEED(Social Equity & Educational Development)イニシアチブを通じて、多様性と包括性を促進し、麻薬戦争によって影響を受けたコミュニティを支援。倫理的なマーケティング慣行や環境への配慮も重視し、持続可能な事業を展開してきました。

経営者

チャールズ・バクテル(Charles Bachtell)は、Cresco Labsの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)です。2013年にCresco Labsを設立し、2015年からCEOを務めています。アリゾナ大学で経営学の学士号を取得し、デポール大学法科大学院で法務博士号を取得しています。

彼は以前住宅ローン銀行であるGuaranteed Rateで、10年間にわたりエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ゼネラル・カウンセルとして働いていました。

また、イリノイ州カンナビス弁護士協会の創設メンバーであり、ノースウェスタン大学プリツカー法科大学院で大麻業界の法的および規制問題に関するコースを教える客員教授でもあります。

Cresco Labsの強み

1. 垂直統合された事業モデル:
大麻の栽培から製造、ブランド化、小売まで、バリューチェーン全体を管理する大麻企業です。

  • 品質管理の強化:
    栽培から製造プロセスまでを一貫して管理することで、Cresco Labsは製品の品質、純度、一貫性を厳格に管理できます。これにより、消費者はCresco Labsの製品に高い信頼を寄せることができます。
  • コスト管理の最適化:
    垂直統合により、サプライチェーン全体を最適化し、中間業者を介することなく、コストを削減できます。 これは、競争の激しい大麻市場において、価格競争力を高める上で有利に働きます。
  • ブランド構築と市場投入の迅速化:
    垂直統合により、製品開発から市場投入までの時間を短縮し、市場のトレンドや消費者のニーズに迅速に対応できます。

2. 強力なブランドポートフォリオとマーケティング力: 
多様な顧客層のニーズを満たす、差別化された強力なブランドポートフォリオを構築しています。

  • 多様なブランド:
    情報源 によると、Cresco、High Supply、FloraCal、Good News、Wonder Wellness Co.、Mindy’s、Remediなど、さまざまなブランドを展開し、幅広い価格帯と製品カテゴリーをカバーしています。
  • 明確なブランドアイデンティティ:
    各ブランドは、明確なターゲット顧客、ニーズ、使用シーンを想定して開発されており、消費者の共感を呼び、ブランドロイヤルティを高めています。
  • 全国的な流通網: 
    自社ブランド製品を全米数千の薬局に卸売販売しており、広範な顧客ベースにリーチしています。

3. 社会的責任へのコミットメント:
Cresco Labsは、大麻業界の持続可能な成長と社会的公平性の促進に積極的に取り組んでいます。

  • SEEDプログラム:
    麻薬戦争によって不均衡な影響を受けたコミュニティを支援するため、2019年にSEED(Social Equity & Educational Development)イニシアチブを立ち上げました。この包括的なプログラムは、事業開発、教育と労働力開発、回復的司法の3つの柱を軸に、大麻業界における多様性と包括性の促進を目指しています。
  • 責任あるマーケティング:
    業界のリーダーとして、責任ある広告およびマーケティング基準を自ら設定し、倫理的なマーケティング活動を行っています。
  • 環境への配慮:
    環境への影響を最小限に抑えるため、業務の改善に取り組んでいます。

これらの強みを総合的に活用することで、Cresco Labsは、急成長する米国の合法大麻市場において、競争優位性を築き、持続的な成長を遂げています。

SEEDプログラム

事業内容

大麻の栽培から消費者に届けるまでのバリューチェーン全体を網羅する「seed-to-sale(種から販売まで)」モデルで事業を展開しています。事業は大きく3つの分野に分けられます。

栽培と製造

Cresco Labsは、8つの州に13の生産施設を所有し、高品質な大麻の栽培と製造を行っています。品質、純度、一貫性を重視し、世界クラスの農学者、抽出と研究開発の専門家、最先端の農業機器を採用しています。

  • 優れた遺伝子とデータに基づく栽培: 最高品質の遺伝子素材のみを選択し、データと分析を活用して高品質な大麻を生産しています。
  • 標準化されたプロセスと個別のケア: 文書化、従業員トレーニング、戦略の確立により、栽培プロセスを標準化し高品質な大麻の継続的な生産を可能にしています。それぞれの品種に最適な環境を提供するために、個別の品種へのケアも怠りません。
  • 高度な製造技術: 経験豊富なPh. D. を保有する科学者と技術サービスチームが、最先端の大麻製造施設とプロセスの構築・成長を可能にしています。また革新的な加工技術の開発にも継続的に取り組み、複数の特許を取得することで知的財産を確保しています。

Ph.D.とは:
Ph.D.は、Doctor of Philosophyの略で、日本語では「博士号」として知られています。学術研究の最高位に位置する学位です。

ブランド

公式HPより

顧客のニーズやライフスタイルに合わせて多岐にわたるブランドポートフォリオを展開しています。Cresco、High Supply、FloraCal など、それぞれのブランドが明確なターゲット層とニーズに対応しています。このアプローチにより、消費者の今日のニーズと将来のニーズの両方を満たすブランドポートフォリオを構築しています。

小売

公式HPより

「Sunnyside」というブランド名で全米に71の薬局を運営。あらゆる人が大麻を安心して探索、発見、購入できる場所を目指しており、顧客一人ひとりのニーズに対応した教育とサポートを提供することに重点を置いています。

単に製品を販売するだけでなく、地域社会における教育と信頼の構築、大麻に対する理解を深めるためのプラットフォームとしての役割も担っています。

決算書を読んでみる

【Cresco Labs Inc.  2023 決算報告】

最後にCresco Labs Inc.の決算情報をわかりやすくまとめてみます。会計士ではないので、事実ベースでまとめてみました。また今回の情報は2024年(執筆時:2024/8/26)のデータを参照しています。

収益

項目2023年第4四半期2023年第3四半期2022年第4四半期2023年度通期2022年度通期
売上高$188,237,000$190,559,000$199,580,000$770,885,000$842,681,000

収益性

項目2023年第4四半期2023年第3四半期2022年第4四半期2023年度通期2022年度通期
売上総利益$96,146,000$93,640,000$87,704,000$362,366,000$407,013,000
調整後売上総利益(Non-GAAP)$99,722,000$96,242,000$88,833,000$377,234,000$416,858,000
営業損益$27,099,000($107,756,000)($143,479,000)($87,823,000)($84,295,000)
税引前当期純利益(損失)$12,818,000($119,191,000)($156,862,000)($146,902,000)($126,905,000)
当期純利益(損失)$4,868,000($113,445,000)($180,623,000)($179,852,000)($215,843,000)
調整後EBITDA(Non-GAAP)$54,826,000$49,046,000$29,623,000$173,632,000$172,709,000

財務状態

項目2023年12月31日現在2022年12月31日現在
現金および現金同等物$108,520,000$121,510,000
総資産$1,358,467,000$1,583,692,000
総負債$930,290,000$996,009,000
総株主資本$428,067,000$587,683,000

出典: Cresco Labs Reports Fourth Quarter & Full Year 2023 Financial Results Demonstrating Significant Profitability and Cash Flow Improvements

ハイライト

  • 2023年第4四半期の売上高は、収益性向上のための戦略的売却の影響を除くと1億8,800万ドルで、前年同期比2%減となりました。
  • 調整後売上総利益は前年同期比12%増加し、売上高の53%を占める1億ドルとなりました。
  • 調整後EBITDAは、前年同期比でほぼ倍増し、売上高の29%を占める5,500万ドルとなりました。
  • イリノイ州、ペンシルベニア州、マサチューセッツ州で第1位のシェアを維持しました。
  • 2023年度通期の売上高は7億7,100万ドルでした。
  • 調整後売上総利益は3億7,700万ドルで、売上高の49%を占めました。
  • 2023年度通期に5,900万ドルの営業キャッシュフローを生み出し、年末時点で1億900万ドルの現金、現金同等物、および制限付き現金残高となりました。

考察

収益性の面では顕著な改善が見られます。特に、調整後売上総利益が前年同期比12%増加し、売上高に対する利益率が53%に達したことは注目に値します。また、調整後EBITDAは前年同期からほぼ倍増し、売上高の29%を占める5,482万6,000ドルとなり、収益構造が強化されていることを示しています。

通期では、売上高が7億7,088万5,000ドルと前年よりも減少したものの、調整後売上総利益が売上高の49%を占める3億7,723万4,000ドルとなり、利益率が改善しました。さらに、営業キャッシュフローが5,900万ドルを生み出したことは、現金および現金同等物の安定した保有を示し、財務的な健全性を維持していることを示しています。

しかし、総資産が減少し、総資本も減少したことから、全体的な財務状態には課題が残ることも事実です。現金および現金同等物の減少、そして総資産の減少は、資産の効率的な運用とさらなる財務強化の必要性を浮き彫りにしています。

株価

まとめ

Cresco Labsは、米国大麻業界におけるリーダーとしての地位を確立しています。高い品質管理とコスト最適化、強力なブランド戦略により、持続的な成長を遂げ、収益性の向上も見られます。

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※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

赤木 孝臣のアバター 赤木 孝臣 CANNABI INSIGHT代表/編集長

2022年4月20日にCANNABIS INSIGHTを創刊。国内外の大麻・CBDニュースの発信や、国内有識者へのインタビュー、産業動向の解説などを行っている。CBD業界の情報発信として「CBD白書」「ASAラジオ」「大麻・CBDニュース総選挙」などの企画を運営。業界イベントへの登壇や取材活動も行い、日本のCBD・ヘンプ産業に関する情報発信とコミュニティ形成に取り組んでいる。さらに、CBD原料比較プラットフォーム「アサバンク」を開発し、原料サプライヤーと事業者をつなぐ業界インフラの構築を進めている。

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