2025年10月18日から2025年10月24日の期間に世界の大麻・CBD業界で起きた出来事をまとめた『週刊大麻ニュース』をお届けします。大麻に関する合法化、政治、ビジネスなどのテーマを中心に取り扱っております。
※日本国内の違法行為を推奨するものではありません。
欧州初の“全草”医療用大麻、独で2026年にも提供開始へ Vertanicalが発表
ドイツの製薬企業ヴァータニカル(Vertanical)が、複数成分を含む“ホールプラント(全草)”の医療用大麻製剤「VER-01」を2026年にもドイツで提供開始できる見通しだと明らかにした。7年超・2億5,000万ドル超の投資を経て、慢性痛を対象に自国での第3相無作為化比較試験(RCT)を通過。ドイツで医薬品として承認されれば、EU域内では相互承認手続きで市場展開を広げられるとしている。単一成分薬が主流の承認経路で、複数カンナビノイドを含むボタニカル製剤がRCTをクリアしたのは節目といえる。
同社は英米でも治験を進行中で、英ロンドンの病院で完了した第2相の解析が進むほか、米国では第3相に向けてFDAと協議を続ける。VER-01はTHCやCBD、CGNなど100以上の化合物を含む設計で、臨床では慢性腰痛での疼痛改善を示し、副作用は初期にめまい・口渇など軽度〜中等度が見られたが、依存性は示されていないとする。医療者からは「花(乾燥大麻)に比べ処方しやすい剤形で、オピオイド代替の可能性に期待」との声も上がる。一方、英国はEUの相互承認が使えず、MHRAが独自に有効性・安全性を審査する必要がある。実際の上市時期は、各国の審査や追加データの行方に左右されそうだ。
参考記事:Europe’s First ‘Whole Plant’ Cannabis Medicine Could be Available by 2026(cannabishealthnews)
カリフォルニア、違法大麻を約340億円押収 Q3の共同作戦で一斉摘発
カリフォルニア州の統合大麻取締タスクフォース(UCETF)が、7~9月期に違法大麻2億2,200万ドル超相当を押収・破棄した。州知事室の発表によると、この四半期に実施した15郡・17件の共同作戦で、違法大麻は計6万6,000トン超(重量ベースで約13万3,000ポンド)に達し、23万4,198株の栽培個体を根絶。逮捕は18人、押収銃器は22丁だった。ニューサム知事は「違法オペレーションは容認しない」と声明を出し、合法市場と地域の安全を守る姿勢を強調した。
押収量が最も多かったのはモントレー郡で、7月の大規模摘発により乾燥花など約7万6,000ポンド(1億2,567万ドル相当)を破棄。ロサンゼルス、カーン、シャスタ、アラメダ各郡でも摘発が相次いだ。当局は、根絶した栽培個体が本来は生育期間中に最大1億500万ガロンの水を消費していた可能性を指摘し、環境保全の観点からも取り締まりの意義を訴えている。州魚類野生生物局(CDFW)は同日、発表内容をアーカイブで共有した。
UCETFは2022年に創設。州の大麻規制局(DCC)とCDFWが共同議長を務め、司法省、州税務当局、州公園局、州水資源管理委員会、州兵のカウンタードラッグ部隊などが連携して違法市場の撲滅に当たっている。発足以来の累計では、違法大麻325トン超(推計9億1,300万ドル相当)の押収・破棄、延べ580件超の令状執行、100万株超の根絶を行ったという。


