イギリスで、2025年春までに初めてCBD製品が国際食品基準で承認される見通しです。これは、CBDを新規食品として認可するプロセスが始まった2018年から7年越しの成果となり、正式な認可は、欧州のEFSAや米国のFDAのような食品基準庁(FSA)の国際的な対応機関ではまだ見られない先例となります。
食品基準庁(FSA)とスコットランド食品基準庁(FSS)は、2025年初頭に8週間の公開協議を行い、政策決定を進めます。2025年春から夏にかけて、大臣による最終承認プロセスが予定されています。
FSAは消費者の安全を最優先に、以下の5つの原則を提案しています:
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消費者の安全(Consumer Safety)– CBD摂取に関する明確な指針を提供。
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比例性(Proportionality) – 消費者選択と産業の持続可能性を両立。
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コンプライアンスの確保(Ensuring Compliance) – 認可製品のみの流通を保証。
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執行の支援(Supporting Enforcement) – 違反製品の排除を促進。
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信頼の維持(Maintaining Trust) – 食品安全とFSAへの信頼を確保。
特に議論されているのは、THC含有量と若者の保護です。THCの規制は内務省のガイダンスに基づき、低濃度で乱用の恐れがない場合に取引が可能となります。また、18歳未満を対象外とし、摂取上限の厳格化やラベル表示の義務化も検討されています。
FSAは12月11日にロンドンで理事会を開き、次のプロセスについて議論する予定であり、大麻・CBD業界関係者も参加可能です。これにより、CBD市場の透明性と安全性の向上が期待されています。
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