ニューヨーク州の大麻小売売上が、2025年の年初からの累計で10億6000万ドル(約1700億円)に達したことが分かった。州当局の最新集計によれば、成人向け(嗜好用)市場の拡大と店舗数の増加が牽引し、年半ば時点で2024年通年実績を上回る勢いで推移しているという。
州は違法販売の取り締まりと並行して、認可店舗の出店促進や製品トレーサビリティの強化を進めており、関係者は「合法市場への移行が着実に進んでいる」と手応えを示す。一方で、供給網の整備や地域ごとの許認可の速度差、価格面での違法市場との競争など課題も残る。今後は、新規出店の加速と観光需要の取り込み、エディブルや飲料など高付加価値カテゴリーの伸長が、下半期の売上を左右しそうだ。
参考記事:New York cannabis retail sales reach $1.06B for 2025 so far(Nexstar Media)