スペインは2025年夏までに医療用大麻の規制緩和を承認する見込みで、草案が欧州委員会に提出されました。スペインでは、大麻は個人使用に限定され、販売や配布を目的としない限り、原則として自分で使用する目的で大麻を栽培することができます。ただしこれは非犯罪化措置であり、法的にはグレーゾーンです。自家栽培は個人使用に限り容認されているが、医療目的での自家栽培は明確に禁止されています。
この規制では、大麻オイルなどの医薬品が対象とされる予定です。また大麻の花の使用についてはこの規制の範囲外となっています。対象製品や用途が決められていることから限定的な内容になるとされています。
医療用大麻は、多発性硬化症の痙縮、治療抵抗性てんかん、化学療法による吐き気、慢性疼痛など、従来の治療が無効な場合に限り使用が許可されると報告されています。ただし、処方は医療専門家のみが行え、病院薬局を通じて提供されるため、アクセスの制限が課題です。これはスペインの医療にとって重要な進歩ですが、患者団体や専門家からは、プログラムが限定的で大麻の花の使用が除外されている点に批判が寄せられています。
情報元:Spanje op weg naar goedkeuring medicinale cannabis vóór zomer 2025 (INSPANJE.NL)

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