カナダ・ニューブランズウィック州に本拠を置く大麻生産企業Organigram Holdingsが、英たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)からの出資を完了し、総額約1億2460万カナダドル(約8,700万米ドル)の大型資金調達を実現したことがわかった。
同社が発表したニュースリリースによると、BATの子会社BT DEインベストメンツが普通株式と優先株式を新たに取得し、追加投資額は4,150万カナダドルに上る。これによってOrganigramはこれまでの複数回にわたる出資枠すべてを取り込む形となり、大麻業界では「大手タバコメーカーが本格的に大麻市場を取り込む象徴的な取引」として注目されている。
調達した資金は、Organigramが設立した「ジュピター」ファンドで運用され、ドイツの大麻製造会社やアメリカのカンナビノイド系企業への出資など、国際的な成長戦略に活用される予定だ。同社の最高戦略責任者によれば、ジュピター・ファンドがフル稼働することで約5,780万カナダドル規模の投資余力が生まれるという。
今回の調達完了により、Organigramは欧米を中心とした研究開発やブランド展開を一層強化する見込み。大麻産業の世界的な拡大トレンドの中で、BATとの提携がどれだけOrganigramの競争力を高めるか、業界関係者から注目が集まっている。
Cannabis producer Organigram closes final tranche of CA$124.6M funding(MjBizDaily)
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