韓国の研究者チームが、大麻草の花から新たなカンナビノイドを含む複数の化合物を単離したと、学術雑誌『Pharmaceuticals』で報告された。
今回の研究で、韓国の保健・学術研究者からなるチームは、大麻の花に対して多様なクロマトグラフィー技術を用いた化学的調査を実施し、合計11種類の化合物を単離することに成功した。これらの化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)スペクトルや質量分析といった分光学的分析手法により詳細に同定された。
特筆すべきは、単離された11化合物のうち「cannabielsoxa(カンナビエルソキサ)」と「132-hydroxypheophorbide c ethyl ester(132-ヒドロキシフェオホルビドcエチルエステル)」と命名された2種類が、これまで知られていなかった新規化合物である点だ。この発見は、大麻の可能性を探る上で新たな研究対象を提供するものであり、今後のカンナビノイド研究に貢献することが期待される。研究チームはまた、6種類の既知カンナビノイドに加え、大麻からは初めてとなるクロリン型化合物3種類も単離したと報告している。
さらに、単離された化合物群の一部には、がんの一種である神経芽腫に対して、がんの進行を抑える効果を持つ可能性が示されたものがあった。この効果は、コンピューターシミュレーションを用いた分析によっても裏付けられている。そのため、研究チームは、これらの化合物が将来的に神経芽腫の治療薬として開発される潜在性を持つと結論付けている。ただし、新規化合物の具体的な特性や人体への有益な応用については、今後のさらなる研究が必要となる見込みである。
情報源の記事:Researchers In South Korea Isolate A New Cannabinoid (ICBC)
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