スヌープ・ドッグVC、英医療用大麻クリニックに約9億円投資

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ロンドン拠点の医療用大麻クリニック「Mamedica」に、ラッパーのスヌープ・ドッグ氏が共同創業した米VC、Casa Verde Capitalが450万ポンド(約9億円)を出資したことが分かった。英紙オブザーバーが報じたもので、同ラウンドは英国の医療用大麻分野では過去最大規模とされる。Mamedicaは2022年創業。慢性疼痛や神経疾患などの患者が現在7,500人おり、年内に倍増を見込む。

出資には、元プレミアリーグ選手のボビー・ザモラ氏やマーク・ノーブル氏、投資家でアート起業家のジェイ・ラトランド氏らも参加した。英国の医療用大麻市場は2018年の合法化以降拡大が続き、患者基盤と評価額がともに上昇。今回の資金調達は、分野への民間資金流入が本格化している象徴と受け止められている。

Mamedicaはオンライン診療を軸に、診察・処方・配送まで一気通貫で提供してきた。新たな資金はサービス拡充や研究体制の強化、需要増への対応に充てる計画。アクセス面の課題は残るものの、著名投資家の参入で市場の成熟と認知拡大が進む可能性がある。

参考記事:Snoop Dogg’s firm backs UK cannabis clinic with £4.5m(observer)

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

Takaomi Akagiのアバター Takaomi Akagi CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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