アメリカ、若者の薬物使用率は減り続けている

ミシガン大学社会調査研究所の「Monitoring the Future」チームは、アメリカの青少年の薬物使用が減少し続けていることを発表しました。この減少傾向は、2020年のパンデミック時に記録された大幅な減少に続くものであり、専門家の予想を覆す結果となっています。

調査を主導したリチャード・ミーチ氏は、「パンデミックによる社会的距離制限が解除された後、薬物使用が再び増加すると予想していたが、実際には減少が続き、さらに低下している」とコメントしました。

2024年の調査結果によると、過去30日間にアルコール、マリファナ、タバコ(電子タバコを含む)を一切使用していない生徒の割合が過去最高レベルに達しました。マリファナの使用は近年減少傾向が続いています。2024年には、12年生(高校3年生)と10年生(高校1年生)の過去12か月間のマリファナ使用率が、過去30年間で最低値を記録しました。

ミーチ氏は、パンデミック以降の薬物使用減少が重要な政策・研究テーマを提起していると述べています。青少年期に薬物使用を始める時期が遅れることは、その後の薬物使用全般のリスクを下げる可能性があります。また、薬物使用を助長するコミュニティとの関わりを避けることで、依存症の発症を防ぐことにもつながる可能性があると指摘しています。

情報元:Missing rebound: Youth drug use defies expectations, continues historic decline (MICHIGAN NEWS)

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週刊大麻ニュース |12月28日-1月3日

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

Takaomi Akagiのアバター Takaomi Akagi CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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