アメリカで初めて、州公認の「薬物を安全に消費するための施設(Safe Drug Consumption Site)」が、ロードアイランド州に開設されます。この施設は、薬物使用者が医療従事者の監督のもとで安全に薬物を使用できる場所を提供することで、過剰摂取による死亡を減らし、依存症治療などの社会サービスへとつなげることを目的としています。ニューヨークにも同様な施設が市の承認を得て運営されているが、州からの認可は受けていません。
この施設はハームリダクションという考え方に基づいていると言えるでしょう。ハームリダクションとは、薬物使用などのリスクを伴う行為を完全にやめさせるのではなく、その行為に伴う害(ハーム)をできる限り減らし(リダクション)、自分のペースで生活を改善していけるようにサポートすることを目的とするアプローチです。
非営利団体運営のもと過剰摂取のリスクを減らし、必要に応じて迅速な救命措置を行うことが可能で、バンクーバーやフランスでは、同様の施設によって過剰摂取による死亡率が低下したという実績があります。
バイデン政権はこの施設の開設を容認する姿勢を見せていますが、連邦政府内では意見が分かれており、司法省は反対の立場をとっています。初期調査では、近隣住民の75%が施設の開設を支持していることが明らかになりました。
ブラウン大学の研究チームは、この施設が薬物使用者や地域社会に与える影響を詳細に調査する予定で、過剰摂取リスクの変化、治療の利用状況、地域社会への影響などを評価することが明かされています。
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