ミシガン大学社会調査研究所の「Monitoring the Future」チームは、アメリカの青少年の薬物使用が減少し続けていることを発表しました。この減少傾向は、2020年のパンデミック時に記録された大幅な減少に続くものであり、専門家の予想を覆す結果となっています。
調査を主導したリチャード・ミーチ氏は、「パンデミックによる社会的距離制限が解除された後、薬物使用が再び増加すると予想していたが、実際には減少が続き、さらに低下している」とコメントしました。
2024年の調査結果によると、過去30日間にアルコール、マリファナ、タバコ(電子タバコを含む)を一切使用していない生徒の割合が過去最高レベルに達しました。マリファナの使用は近年減少傾向が続いています。2024年には、12年生(高校3年生)と10年生(高校1年生)の過去12か月間のマリファナ使用率が、過去30年間で最低値を記録しました。
ミーチ氏は、パンデミック以降の薬物使用減少が重要な政策・研究テーマを提起していると述べています。青少年期に薬物使用を始める時期が遅れることは、その後の薬物使用全般のリスクを下げる可能性があります。また、薬物使用を助長するコミュニティとの関わりを避けることで、依存症の発症を防ぐことにもつながる可能性があると指摘しています。
情報元:Missing rebound: Youth drug use defies expectations, continues historic decline (MICHIGAN NEWS)
先週の世界の大麻・CBDニュースをみる
12月28日(土)インド、貧困で違法大麻栽培が主要な収入源に
12月29日(日)大麻企業が2025年に優先すべきマーケティング施策
12月29日(日)ヨーロッパで30%の人が違法薬物を試したとの調査結果
12月30日(月)2024年、ヘンプ産業では何が起きたのか?
12月31日(火)2025年1月1日、カリフォルニア州で大麻カフェが許可される
1月1日(水)ニューヨーク州、大麻販売店が275店から625店以上に急増
1月2日(木)米国、ヘンプ有識者が農務省副長官に指名される
1月3日(金)気候変動×ヘンプ研究、米農務省から500万ドルの助成金を受け取った研究者