サム・アルトマン支援のArcadia、より安全なMDMAで治験へ FDAがIND承認

sam altman

サンフランシスコのバイオ企業Arcadia Medicineが、MDMAの“安全性を高めた”改良版について、米食品医薬品局(FDA)から治験開始に必要なIND(治験届)承認を得た。国際ビジネスタイムズなどが報じたもので、同社はリード候補「AM-1002」の臨床試験(第1相)を開始する。投資家にはOpenAIのサム・アルトマン氏が名を連ねる。

Arcadiaによれば、AM-1002は特許取得済みの非ラセミ体MDMAで、セロトニンとオキシトシンの放出を選択的に促し、従来MDMAで問題となる**過度の刺激作用(依存リスクや高体温の要因)を抑える設計。非神経毒性を目指し、心血管系の副作用も軽減するプロファイルだという。まずは全般性不安症(GAD)**での評価を計画している。

今回のIND承認は、MDMA系薬を用いた精神医療の安全性を巡る議論が続く中での動き。Arcadiaは「安全で効果的なエンパソジェン(共感促進薬)を病院外でも広く使える形にする」ことを掲げ、初期資金として約925万ドルを調達したと明らかにしている。i

一方、MDMA支援療法の試験設計を巡っては、最近の独立分析がデータの質やバイアスに疑問を呈するなど、エビデンスの確立に課題も残る。Arcadiaの“分子レベルの改良”が、こうした論点にどう応えるかが注目される。

参考記事:Sam Altman-Backed Arcadia Medicine Gets FDA Nod for Trials on ‘Healthier’ Ecstasy Formula(IBTimes UK)

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

赤木 孝臣のアバター 赤木 孝臣 CANNABI INSIGHT代表/編集長

2022年4月20日にCANNABIS INSIGHTを創刊。国内外の大麻・CBDニュースの発信や、国内有識者へのインタビュー、産業動向の解説などを行っている。CBD業界の情報発信として「CBD白書」「ASAラジオ」「大麻・CBDニュース総選挙」などの企画を運営。業界イベントへの登壇や取材活動も行い、日本のCBD・ヘンプ産業に関する情報発信とコミュニティ形成に取り組んでいる。さらに、CBD原料比較プラットフォーム「アサバンク」を開発し、原料サプライヤーと事業者をつなぐ業界インフラの構築を進めている。

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