米国株式市場で大麻関連銘柄が急伸した。きっかけはトランプ大統領が週末にSNSへ投稿し、カンナビジオール(CBD)が高齢者医療で「病気の進行を抑え、処方薬の代替になり得る」と支持を表明したこと。29日(月)のプレマーケットで、カナダ勢のCanopy GrowthとTilray Brandsがともに約20%上昇、Cronos GroupとAurora Cannabisもそれぞれ13.3%高となった。米上場の大麻ETF「MSOS」は20.6%上昇し、四半期ベースで約70%高と過去最高の伸びに向かっている。
市場では、政権が8月に示した大麻の再分類(リスケジュール)方針に続く“追い風”と受け止められている。再分類が進めば、連邦税法280Eに基づく損金不算入の負担が軽減され、資本市場へのアクセス改善や米取引所上場の可能性が広がるとの観測がある。今回の急伸は政策の正式決定を織り込むものではないが、停滞していたセクターに投資マインドの改善が波及した格好だ。
参考記事:Cannabis stocks surge after Trump endorses cannabidiol for senior healthcare(Reuters)