タイの大麻市場が再び動き出す兆しだ。新首相の選出を受け、政府内で大麻政策の再設計が本格議題に浮上。2022年の非犯罪化後に法整備が追いつかず、取り締まり強化や規制方針の揺れで市場が停滞していたが、今後は「医療用途を軸にした明確なルールづくり」と「ライセンス制の再構築」による“再活性化”シナリオが検討されているという。想定される枠組みは、処方・販売・栽培・輸入の各段階での許認可と品質管理(検査・表示)、年齢制限や広告規制の徹底など。既存の店舗や生産者は、医療向けへの転換や新基準への適合がカギとなる。産業側は「方針の一貫性と移行期間の確保」を求める一方、保健当局や保守層は乱用防止と未成年保護を最優先に据える構えで、議会審議や省庁のパブリックコメントを経て具体案が詰められる見通しだ。明確な制度設計が示されれば、沈滞していた投資や研究、医療アクセスの改善が進み、市場の再起動につながる可能性がある。
参考記事:Thailand: Potential revival of cannabis market on the table after new PM elected(MMJDaily)