カリフォルニア州では頻発する大規模な山火事とその被害が深刻化しており、従来の安価なプラスチックや石油系建材が燃焼しやすく、鎮火後も有毒物質を環境に放出する問題が顕在化している。こうした背景を受け、ヘンプ(麻)をはじめとする自然由来の建材を用いた住宅再建と、その普及を阻む建築基準法の改正に向けたカリフォルニア州の自然建築専門家たちの取り組みを主題とした記事が配信されている。
主要な出来事として、自然建築の専門家グループが、2024年国際住宅規約に既に掲載されているヘンプライム(ヘンプと石灰を混ぜた建材)、コブ(土と藁を混ぜた建材)、ライトストロークレイ(軽量藁粘土)といった自然建材の規定を、2025年のカリフォルニア州建築基準に迅速に採用するよう求める請願活動を行い、数千の署名を集めた点が挙げられる。
カリフォルニア州住宅地域開発局(HCD)が過去にこれらの自然建築付属書の採用を見送った経緯があるものの、州消防保安官事務所(SFM)はヘンプライムの一部を不燃材料として承認するなど、部分的な進展も見られる。また2017年の山火事でストローベイル(藁ブロック)と漆喰で建てられた家が周囲の家屋が焼失する中で残存した事例も、自然建材の耐火性を示すものとして注目されている。
この記事で特筆すべき技術は、やはりヘンプクリートである。これはヘンプの茎の芯、石灰、水を混合して作られる石のような建材で、優れた耐火性を持ち、燃えるのではなく炭化して構造体を保護する。さらに、調湿性、断熱性、炭素固定能力も有し、健康的で持続可能な建築材料として期待されている。Americhanvre社やPerennial Building社が行った耐火試験では、摂氏900度以上の高温に1時間晒されても壁の裏面温度が上昇しない結果が得られている。
この法改正が実現すれば、住宅所有者はより安全で健康的、かつ環境負荷の低い選択肢を得られ、山火事に対するレジリエンス向上や保険料低減にも繋がる可能性がある。関係者は自然建材がもはや見過ごせない選択肢であると強調している。
情報源の記事:Rebuilding CA With Hemp: Natural Builders Team Up for Code Reform (Hempbuild Magazine)
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