常習的な大麻使用が脳を高ドーパミン状態に?カナダの新研究

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カナダ・オンタリオ州の研究者グループ(London Health Sciences Centre Research Instituteとウェスタン大学シュリック医学・歯学部)が、長期・頻繁に大麻を使用する人の脳画像を解析し、高ドーパミン状態との関連を確認したと医学誌「JAMA Psychiatry」(2025年4月9日付)に報告した。研究チームは、脳の黒質や腹側被蓋野など、精神病発症との関連が指摘される領域で「ニューロメラニン感受性MRI」を用い、過剰ドーパミンの蓄積マーカーを検出。特に“初回エピソード統合失調症”の診断を受けたかどうかに関係なく、長期・頻繁に大麻を使用する人を持つ参加者が同じようなドーパミン上昇を示すパターンを確認したという。

共同研究者のレナ・パラニヤッパン氏(McGill大学兼任)は「大麻とドーパミンを直接結びつける明確な証拠が示されたのは大きな前進」とコメント。大麻使用が脳の発達途上にある若年層など、脆弱性を持つ人にとって精神病発症リスクを高める可能性を示唆しつつ、無条件に因果関係を断定できるわけではないとも強調している。

ロンドンのPEPP(予防的早期精神病プログラム)に勤務するジュリー・リチャード博士は「合法化以降、若い世代が短いスパンで大麻誘発性精神病のエピソードを繰り返す事例が目立っている。脳のドーパミン系に負荷がかかっている恐れがある」と臨床現場からの視点を提示。一方で研究チームも「大麻の使用自体がすべての人に精神病を誘発するわけではなく、遺伝的要因や環境要因も複合的に影響する」として、さらなる長期研究の必要性を強調した。

今回の発見は、ドーパミンの過剰活性と精神病リスクの関連を、生物学的観点から初めて“大麻使用障害”と直結させた形だ。研究者らは「大麻が急速に普及する今こそ、特に若年層への教育や、脆弱性を抱える人へのフォロー体制がより重要になる」と警鐘を鳴らしている。

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
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編集者

赤木 孝臣のアバター 赤木 孝臣 CANNABI INSIGHT代表/編集長

2022年4月20日にCANNABIS INSIGHTを創刊。国内外の大麻・CBDニュースの発信や、国内有識者へのインタビュー、産業動向の解説などを行っている。CBD業界の情報発信として「CBD白書」「ASAラジオ」「大麻・CBDニュース総選挙」などの企画を運営。業界イベントへの登壇や取材活動も行い、日本のCBD・ヘンプ産業に関する情報発信とコミュニティ形成に取り組んでいる。さらに、CBD原料比較プラットフォーム「アサバンク」を開発し、原料サプライヤーと事業者をつなぐ業界インフラの構築を進めている。

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