妊娠中の大麻使用について、米専門家が胎児発達リスクに警鐘

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米CNNが報じたところによると、米産科婦人科学会(ACOG)や小児科学会(AAP)の専門家は「妊娠中に安全といえる大麻の使用量は存在しない」と改めて警告を発した。近年、つわり軽減や不安解消を目的に大麻(THC)やCBDを摂取する妊婦が増加しており、連邦機関の推計では妊婦のおよそ3〜7%が使用経験を持つとされる。

専門家によれば、THCは胎盤を通じて胎児の脳へ到達し、神経発達や免疫機能に悪影響を及ぼす可能性がある。最新の縦断研究では、出生後の低体重や早産リスクの上昇、幼児期以降の注意欠陥・多動症(ADHD)様症状、認知機能の低下なども指摘された。合法州で「天然成分だから安全」と誤認し、高濃度THC製品を選ぶケースが増えているが、専門家は「処方薬に不安がある場合でも、自己判断で大麻を使うのではなく必ず医師に相談してほしい」と呼び掛けている。

参考記事:Marijuana is extremely dangerous to the fetus in the womb, study finds(CNN)

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

Takaomi Akagiのアバター Takaomi Akagi CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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