ドイツ、83の大麻クラブが承認

ドイツでは2024年4月1日、成人向け大麻合法化政策が施行され、個人での栽培・所持・消費が可能になりました。同年7月1日からは、大麻クラブ(Cannabis Social Club)の設立申請も開始。大麻クラブ(Cannabis Social Club)は会員が合法的に大麻を入手できる仕組みで、ドイツの大麻合法化政策のなかの「第1の柱」とされています。

ドイツ連邦政府によると、2024年12月時点で83件の大麻クラブ(Cannabis Social Club)が承認され、349件が審査中、12件が却下とされます。一方で地元メディア「フランクフルター・ルントシャウ」は、「ザールラント州とバイエルン州には大麻クラブがなく、バイエルンでは29件の申請があるが、承認には時間がかかる」と報じ、バイエルン州政府は丁寧に進める方針。

現在、成人向け大麻が合法の国はウルグアイ、カナダ、マルタ、ルクセンブルク、ドイツ。このうちウルグアイとマルタは大麻クラブ(Cannabis Social Club)を明確に認めており、ウルグアイには460クラブ、マルタには昨年時点で3クラブが存在します。ウルグアイ(約340万人)やマルタ(約55万人)の人口に対し、ドイツは約8400万人の人口を抱え、栽培協会の増加が必要とされています。ただし、ウルグアイは2013年、マルタは2021年に合法化しており、ドイツはまだ導入段階です。

情報元:83 Cannabis Cultivation Associations Have Been Approved In Germany So Far (ICBC)

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週刊大麻ニュース |1月18日-1月24日

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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