カナダの合法大麻市場が大きく前進している。業界メディアの報道によると、国内で流通する大麻のうち約80%が、州の卸売機関や認可小売店など「合法ディストリビューター」由来となり、違法流通からの置き換えが一段と進んだ。2018年の嗜好用合法化以降、価格の適正化や品揃えの拡充、実店舗の増加が段階的に進み、消費者の購買先が合法市場へ移っていることが背景にあるという。
違法市場の存在は依然として指摘されるものの、シェアは縮小傾向。合法市場の拡大は品質管理や成分表示、年齢確認の徹底など、消費者保護の観点でも一定の成果とみられる。一方で、卸・小売の利益圧迫や州ごとの制度差、過剰在庫・事業再編など業界の課題は残っており、税制や規制の最適化に向けた議論も続きそうだ。
今回のデータは、カナダ政府が掲げた「違法市場からの移行」を政策目標のひとつとしてきた流れと合致する。市場の成熟が進むなか、消費者の合法チャネルへの定着をどこまで維持できるかが、今後の焦点となる。


