カリフォルニア州の統合大麻取締タスクフォース(UCETF)が、7~9月期に違法大麻2億2,200万ドル超相当を押収・破棄した。州知事室の発表によると、この四半期に実施した15郡・17件の共同作戦で、違法大麻は計6万6,000トン超(重量ベースで約13万3,000ポンド)に達し、23万4,198株の栽培個体を根絶。逮捕は18人、押収銃器は22丁だった。ニューサム知事は「違法オペレーションは容認しない」と声明を出し、合法市場と地域の安全を守る姿勢を強調した。
押収量が最も多かったのはモントレー郡で、7月の大規模摘発により乾燥花など約7万6,000ポンド(1億2,567万ドル相当)を破棄。ロサンゼルス、カーン、シャスタ、アラメダ各郡でも摘発が相次いだ。当局は、根絶した栽培個体が本来は生育期間中に最大1億500万ガロンの水を消費していた可能性を指摘し、環境保全の観点からも取り締まりの意義を訴えている。州魚類野生生物局(CDFW)は同日、発表内容をアーカイブで共有した。
UCETFは2022年に創設。州の大麻規制局(DCC)とCDFWが共同議長を務め、司法省、州税務当局、州公園局、州水資源管理委員会、州兵のカウンタードラッグ部隊などが連携して違法市場の撲滅に当たっている。発足以来の累計では、違法大麻325トン超(推計9億1,300万ドル相当)の押収・破棄、延べ580件超の令状執行、100万株超の根絶を行ったという。



