幻覚剤治療、事前カウンセリングが重要か 抗うつ効果が高まる可能性

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うつ症状の治療として注目されるサイケデリック(幻覚剤)支援療法について、治療前の「準備段階」に十分な時間をかけることで、抗うつ効果がより高まる可能性があることが分かった。米医学誌 JAMA に掲載された新たな分析結果として報告された。

研究は、サイケデリック支援療法に関する複数の臨床試験データを分析し、治療プロセスと症状改善の関係を検証したもの。焦点となったのは、薬物投与そのものではなく、**投与前に行われる心理的サポートやセラピー(準備セラピー)**の時間だった。

その結果、サイケデリックを使用する前に、患者が十分な準備セラピーを受けていたグループほど、抑うつ症状の改善幅が大きい傾向が確認されたという。準備段階では、治療への理解を深めたり、不安を軽減したりするための対話が行われ、体験そのものを安全かつ意味のあるものとして受け止める土台づくりが重視される。

研究者らは、サイケデリック支援療法の効果は「薬の作用だけで決まるものではない」と指摘する。幻覚体験中に生じる感情や思考をどう理解し、どう統合するかが重要であり、そのためには事前の心理的準備が欠かせないとする見方だ。

これまでの臨床試験では、投与後のフォローアップや統合セラピーの重要性が指摘されてきたが、今回の分析は治療前の準備プロセスそのものが治療効果に影響を与える可能性を示した点で注目される。

一方で、研究は「準備セラピーの最適な内容や時間」について、明確な基準を示すものではない。どのような支援が、どの患者にとって最も効果的なのかについては、今後さらなる検証が必要とされる。

サイケデリック支援療法は、従来の抗うつ薬が効きにくい患者への新たな選択肢として期待されているが、安全性や実施体制を巡る議論も続いている。今回の研究結果は、単に薬物の効果を評価するだけでなく、治療全体の設計が成果を左右することを示唆するものとなった。

今後、サイケデリック支援療法が医療現場で本格的に導入される場合、準備セラピーを含めた包括的な治療モデルの構築が重要な課題となりそうだ。

参考記事:Greater preparation therapy enhances antidepressant effects of psychedelic-assisted therapy: JAMA(Medical Dialogues)

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

赤木 孝臣のアバター 赤木 孝臣 CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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