大麻大手ティルレイ、四半期売上330億円規模に 過去最高を更新

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大麻関連企業の Tilray Brands は、最新四半期において**純売上高2億1800万ドル(約330億円)**を計上し、四半期ベースで過去最高を更新した。国際市場およびカナダ国内事業の堅調な推移が業績を押し上げた形だ。

同社の発表によると、売上成長を牽引したのは医療用大麻を含むカンナビス部門に加え、飲料アルコールや流通事業など多角化したポートフォリオ全体だった。特にカナダ市場では価格競争が続く中でも出荷量を伸ばし、市場シェアの維持・拡大につなげたという。

また、国際事業も引き続き好調だった。欧州を中心とした医療用大麻の需要増加が寄与し、規制に対応した供給体制を構築してきた戦略が成果を上げたとされる。ドイツなど主要市場での存在感は依然として強く、同社は「国際展開は今後も成長の柱になる」との認識を示している。

収益面では、売上増加に加えてコスト管理の改善も進んだ。統合による効率化や不採算事業の整理が奏功し、財務体質の健全化が進行している点も投資家の注目を集めている。経営陣は、短期的な市場変動に左右されにくい事業構造を構築しつつあると強調した。

一方で、世界的に大麻市場は依然として政策や規制の影響を受けやすく、競争環境も厳しさを増している。北米では価格下落圧力が続き、欧州でも制度設計の行方が不透明な地域が少なくない。こうした中で、ティルレイは「多角化と国際分散」を軸にリスク耐性を高める戦略を継続する構えだ。

四半期売上の過去最高更新は、同社にとって象徴的な成果となった。大麻産業全体が再編と淘汰の局面にある中で、規模と多角化を武器に成長を維持できるかどうかが、今後の評価を左右しそうだ。

参考記事:Tilray Brands Delivers Record Quarterly Net Revenue of $218M(Cannabis Business Times)

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

赤木 孝臣のアバター 赤木 孝臣 CANNABI INSIGHT代表/編集長

CANNABIS INSIGHT 編集長。2022年にメディアを立ち上げ、国内外のCBD・大麻産業を政治、経済、ビジネスという観点から取材・分析。日本国内のCBD市場調査レポート『CBD白書』の編集発行をはじめ、年間ニュースを俯瞰する企画『大麻・CBDニュース総選挙』を主宰・運営。CBDジャーニー、カナコン等の業界カンファレンスやコミュニティでの登壇・モデレーション、事業者向けの寄稿・解説を通じ、大麻・CBDについての社会的意義や経済可能性を調査しています。

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