週刊カンナビスニュース 10/1-10/7

皆さん、こんにちは。CANNABIS INSIGHT(カンナビスインサイト)たかおみです!

『週刊カンナビスニュース』では毎週世界で起きた大麻・CBDに関するニュースをまとめた企画になります。世界のムーブメントを掴むことが目的になるので、日本国内の違法行為を推奨するものではありません。

目次

はじめに


10月1日(土)”大麻アイドル”ASA GIRLSがデビュー
10月2日(日)
10月3日(月)大麻会社の従業員が大麻の粉塵を吸い込み死亡
10月4日(火)Snoop Dogg、大麻成分入りスナック菓子会社TSUMo Snacks社とコラボ商品を販売
10月4日(火)大麻・カンナビノイド研究論文支援に20万円、募集開始
10月5日(水)コロンビア、大麻合法化案を提案
10月6日(木)アムステルダム、観光客の大麻ショップへの立ち入りについての投票を実施
10月6日(木)コスタリカ大統領、嗜好用大麻に関する計画を発表
10月7日(金)バイデン大統領、大麻非犯罪化に関する声明を発表

【目次】

“大麻アイドル”ASA GIRLSがデビュー


“大麻アイドル”ASA GIRLSが10月1日にデビュー曲「GO! HO! KA!」「PUKA PUKA PAHH」の二曲を同時にリリースしました。YouTubeでは英語・タイ語・韓国語・中国語に翻訳可能なミュージックビデオが公開されたこともあり、コメント欄では応援コメントが多数寄せられました。ASA GIRLS公式YouTubeチャンネルにはメンバーのインタビュー動画もアップロードされています。

【参考記事】
ASA GIRLS Official(YouTube)

大麻会社の従業員が大麻の粉塵を吸い込み死亡


Trulieve社が運営するマサチューセッツ州の大麻生産施設で、従業員が作業中に大麻の粉塵を吸い込んだことから呼吸困難になり、死亡したことがわかりました。米国労働省労働安全衛生局(OSHA)が公開した報告書には、詳細なことは書かれておらず、本事件について、未だにわからないことが多数あります。OSHAはTrulieve社に総額35,000ドル以上の罰金を課しました。

【参考記事】
Worker at Massachusetts Cannabis Producer Dies from Inhaling Cannabis Dust (High Times)

Snoop Dogg、大麻成分入りスナック菓子会社TSUMo Snacks社とコラボ商品を販売


出典:TSUMo Snacks社

ラッパーのSnoop Dogg氏は、大麻成分入りのスナック菓子を販売しているTSUMo Snacks社がコラボ商品を販売することを発表しました。このコラボ企画はチャリティーオークション企画にもなっており、Snoop Dogg氏のサイン入りの椅子がオークションにかけられています。オークションの入札額は特別支援児童・生徒の支援に使われるとのことで、大麻産業のイメージアップを試みた企画となっています。商品にはオニオン味とスパイシーオニオン味の二種類あり、パッケージにはSnoop Dogg氏の写真がプリントされています。

【参考記事】
TSUMo SNACKS×Uncle Snoop (TSUMo SNACKS)

大麻・カンナビノイド研究論文支援に20万円、募集開始


日本臨床カンナビノイド学会は、22年度の学術論文投稿費用及び国際会議参加費用の支援対象者の募集を開始しました。カンナビノイド研究が急速に進んでいることと国内外の大麻情勢が変化していることを受け、日本国内の研究環境を整備することが資金支援の目的とされています。支援を受けるには様々な条件がありますが、関心のある方はぜひチェックしてみてください。

公式サイト引用

関連研究に従事する方へ
①国際会議発表者
年齢制限なし
20万円まで

これから研究したい方へ
②国際会議若手参加者
35歳以下
10万円まで

学術論文を投稿したい方へ
③学術論文投稿支援
年齢制限なし
20万円まで

【参考記事】
カンナビノイド関連の国際会議参加者支援/学術論文投稿支援(日本臨床カンナビノイド学会)

コロンビア、大麻合法化案を提案


コロンビア共和国にて大麻関連法案が提案されました。この法案は第一委員会で可決されたもので、合法的な大麻の販売に関する規制と税金を定め、収益を地方や保健、教育、農業に分配するためのシステムを構築するという目的を持っています。コロンビア大統領のGustavo Petro(グスタボ・ペトロ)氏は薬物戦争を批判し、違法な薬物市場を縮小させる新しい戦略を考えているとのことで、大麻に関して大きな規制修正が行われる可能性が高いです。

【参考記事】
Committee in Colombia Approved Adult-Use Legalization Proposal(High Times)

アムステルダム、観光客の大麻ショップへの立ち入りについての投票を実施


オランダのアムステルダム市議会は、観光客などが大麻を取り扱うコーヒーショップへの出入りを禁止するか否かについて投票で決定することを公表しました。今年4月に市内にあるコーヒーショップへ非居住者が立ち入ることを禁止する規制案が提案されていましたが、研究者や事業者からの反対意見が多く集まり、投票する方針に変更しました。

観光客による犯罪や迷惑行為が問題視されていることが原因となっており、投票の結果に注目が集まります。

【参考記事】
Amsterdam Considers Banning Tourists From Cannabis Coffee Shops (Travel Noire)

コスタリカ大統領、嗜好用大麻に関する計画を発表


コスタリカ大統領Rodrigo Chaves(ロドリゴ・シャベス)氏は、嗜好用大麻の法案を提出しました。コスタリカでは路上や公園で大麻が公然と使用されており、国民にも周知の事実となっています。また、大麻事業に取り組んでいる誠実な事業者が、犯罪団体により不利益を被っていることもあり、政府は改めて規制準備して現状の改善に努める姿勢を見せています。

【参考記事】
Costa Rica busca legalizar consumo recreativo de marihuana (AP News)

バイデン大統領、大麻非犯罪化に関する声明を発表


Biden(バイデン)大統領が大麻の非犯罪化に関する声明を発表しました。声明内容は「大麻単純所持における連邦犯罪の前科をすべて恩赦する」「規制物質(スケジュールIなど)の分類の見直し」「人身売買、マーケティング、未成年者の販売などは慎重に検討を続ける」の三つのポイントが書かれており、大麻規制の見直しをする姿勢が示されています。Biden大統領は「過ちを見直す」とコメントしており、覚悟を感じる声明といえるでしょう。

【参考記事】
Statement from President Biden on Marijuana Reform (The White House)


みなさん、今週もお疲れ様でした👍

週刊カンナビスニュース10/1-10/7は以上になります。

先週、AbemaPrimeにて大麻規制・CBDが特集されてましたね!読者の中でも実際に放送を見た方も多いと思います。影響力があるメディアが「大麻」というテーマを取り扱うのは業界にとってもポジティブなことだと思います。AbemaPrimeが大麻をテーマにした理由は大麻規制検討小委員会の「とりまとめ」が公表され、「医療大麻解禁」という言葉が世間に広がったからだと思いますが、大麻規制の問題点、CBDのメリット・デメリットが整理できる回になっていました。

「医療大麻解禁」はインパクトのある言葉です。今回の報道を見て、「もしかしたら嗜好用大麻も使用できるようになるのでは?」と期待を持った方も多くいるかもしれません。「とりまとめ」を見ると皆さんがイメージしている解禁では無いので「医療大麻解禁」という言葉だけが一人歩きしている状況になっていますが、今回の報道をポジティブに考えると「大麻」って言葉がここまで多くの方の目に触れる機会が作れて、日本の大麻シーンが変わってきてるということです。

異なった認識が広まることはよくないですが、賛否両論の議論が生まれることはいい状況だと言えます。バイデン大統領の声明もそうですが、このような話題がもっと生まれたらいいなと思います👍

というわけで、来週も週刊カンナビスニュースをお楽しみに!

カンナビスインサイト記事の作成者:たかおみ

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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