2024年12月14日(土)から2024年12月20日(金)の期間に世界の大麻・CBD業界で起きた出来事をまとめた『週刊大麻ニュース』をお届けします。大麻に関する合法化、政治、ビジネスなどのテーマを中心に取り扱っております。
※日本国内の違法行為を推奨するものではありません。
12月14日(土)ポルトガル、医療用大麻市場が拡大中
12月15日(日)オーストラリア、タバコの値上がりで高齢者の大麻利用が増加
12月16日(月)YouTube人気コンテンツ「How To Roll」、VapeMania会長出演
12月17日(火)カナダ、2025年の大麻物品税改革計画を発表
12月18日(水)AIが大麻ウェルネス業界にもたらす影響
12月18日(水)渋谷の国内最大級CBDショップの社長が逮捕
12月19日(木)英国、ヘンプクリートの活用を検討
12月20日(金)米国の若者の大半が大麻を控えているとの調査結果
ポルトガル、医療用大麻市場が拡大中
ポルトガルが医療用大麻産業の中心地として注目を集めています。現在、同国には医療用大麻製品の栽培、生産、流通が許可された企業が60社以上存在し、さらに170社が許可を申請中とのことです。ポルトガルは、理想的な気候条件や医療用大麻企業のグローバル進出を支える政策環境により、ヨーロッパ地域で大麻産業において非常に魅力的な国となっています。大手企業Tilray Brands社も「ポルトガルは、医療用大麻を生産するヨーロッパ諸国の最前線にいることは明らかです」とコメントしています。
【参考記事】
Portugal dubbed “El Dorado” of medical cannabis(The Portugal News)
オーストラリア、タバコの値上がりで高齢者の大麻利用が増加
オーストラリアでは、タバコ価格の高騰していることが背景で高齢者層の間で大麻使用が増加していることが明らかになりました。カーティン大学の調査によれば、特にタバコの健康リスクや依存性を懸念する喫煙者が、大麻を代替選択肢とするケースが増えているとのことです。研究者らは、こうした国民の行動変化がや政策に与える影響を注視しており、大麻利用の長期的な影響をさらに研究する必要性を訴えています。
YouTube人気コンテンツ「How To Roll」、VapeMania会長出演
VapeManiaを運営する株式会社DropStonesの代表取締役・中川氏が、YouTubeの人気コンテンツ「How To Roll」に出演し、注目を集めました。中川氏は、大麻産業の健全な経済活動の発展を目指す全国唯一の事業者団体「全国大麻商工業協議会」の理事を務めており、業界の健全化に向けた活動にも力を入れています。同氏は、人気ブランドやショップの運営だけでなく、業界全体の発展を支える取り組みを行っており、今回の出演は興味深いマーケティング施策であったことからニュースにピックアップしました。
【参考記事】
ジョイントの巻き方 How to Roll 『経済的な細巻き編』中川会長のやり方 (VapeMania®)
カナダ、2025年の大麻物品税改革計画を発表
カナダ政府は2025年に大麻の物品税制度改革を検討する予定です。現行制度では、大麻生産者が13の州および準州ごとに異なる物品税印紙を使用する必要があり、物流や管理に大きな負担がかかっています。この複雑な制度はコストを増加させており、業界から批判されています。また、現在の物品税は1グラムあたり1ドル、または販売価格の10%のいずれか高い方と定められており、この負担が違法市場の拡大やカナダ生産者の海外市場志向を助長しているとの指摘もあります。今回はこの問題に対する取り組みになります。
【参考記事】
Canada Announces Plans to Reform Cannabis Excise Tax in 2025 (Business of Cannabis)
AIが大麻ウェルネス業界にもたらす影響
AIとデータ分析技術の発展により、大麻業界は新たな変革の時を迎えています。特にこれらの技術は、CBDとアスリートの分野での活用が期待されています。CBDスタートアップ企業は、AIツールを用いて顧客からのフィードバックを追跡し、個々の痛みのレベルや回復の必要性に応じてCBD製品の処方を調整しています。このような「テクノロジー×カンナビス」の融合は、業界全体に新たな可能性をもたらすとされ、さらなる発展が期待されています。
【参考記事】
How Technology is Revolutionizing Personalized Cannabis Wellness(mercurynews)
渋谷国内最大級CBDショップの社長が逮捕![]()
東京・渋谷区にある国内最大級のCBDショップ「GRAY TATTOO」の代表が、麻薬成分を含む紙巻きたばこのような製品を販売した容疑で逮捕されました。このブランドは業界内で有名であることから、SNSや各メディアで大きな話題となっています。最近では大麻グミによる健康被害の報告もあり、同様の問題がしばしば起きていることから、事業者は法令を厳守し、安全な事業運営に努めなければいけません。
【参考記事】
東京・渋谷の「CBD」ショップで“麻薬成分”含まれる商品を販売か 「GRAY TATOO」社長の29歳男を逮捕 警視庁(Yahoo!ニュース)
英国、ヘンプクリートの活用を検討![]()
英国首相キーア・スターマー氏は、年間30万戸の住宅建設を目標に掲げ、今国会で合計150万戸の住宅建設を行うことを約束しました。この計画を実現するための課題に対し、ヘンプクリートの活用が検討されています。計画中の住居は、居住者のエネルギーコストをゼロに抑え、従来の高性能住宅に匹敵する建築コストを実現する、環境に配慮した設計が特徴です。英国でヘンプの活用事例が増加することで、世界的なヘンプ市場の拡大が期待されています。
【参考記事】
Could Hemp-Based Construction Unlock Labour’s Housing Ambitions? (Business of Cannabis)
米国の若者の大半が大麻を控えているとの調査結果
最新の調査によると、アメリカの10代の大半が飲酒、喫煙、大麻使用を控えていることが明らかになりました。この調査は、10代の健康と行動を分析する大規模な全国調査の一環で行われたもので、過去10年間でこれらの行動が大幅に減少していることを示しています。専門家は、この傾向が健康教育の改善や親世代の意識向上、さらには若者の間での健康志向の高まりによるものと分析しています。
【参考記事】
Most US teens are abstaining from drinking, smoking and marijuana, survey says – (The Albertan News)
週刊大麻ニュース2024年11月30日から2024年12月6日は以上になります。
Xの投稿を行なっているのですが数年前とアルゴリズムが変わっており、協力プレー(引用し合う)か過激な投稿をする、投稿数あたりを増やしていかないと拡散されにくくなっており、以前より初速が難しくなった印象。個人的には過激な投稿は性に合わない(継続性が低い)のであまりできない気がしています。一方でCannabis業界はやっぱりLinkedinということでちょいグローバル意識して情報発信していければなと思います。
大麻業界のニュースサイト=CANNABIS INSIGHTになるように引き続き情報発信、情報収集していきたいと思います!
大麻・CBDのビジネス、経済メディア「CANNABIS INSIGHT」編集長:たかおみ