週刊大麻ニュース |9月28日-10月4日

2024年9月28日(土)から2024年10月4日(金)の期間に世界の大麻・CBD業界で起きた出来事をまとめた『週刊大麻ニュース』をお届けします。大麻に関する合法化、政治、ビジネスなどのテーマを中心に取り扱っております。

※日本国内の違法行為を推奨するものではありません。


9月28日(土)ケンタッキー州初、医療用大麻事業ライセンスが付与される
9月29日(日)欧州全域でCBDの化粧品への使用が禁止される可能性
9月30日(月)大統領候補ハリス氏、大麻合法化を支持する立場を表明
10月1日(火)カリフォルニア州、アムステルダム式の大麻カフェを合法化
10月2日(水)大麻上場企業「IM Cannabis」、ドイツでの売上が50%増加
10月2日(水)大麻の香り、商品選びのカギに?大麻上場企業が研究を進める
10月3日(木)大麻草中のΔ9-THCの標準的な分析法(案)のパブコメ募集
10月4日(金)ドイツ、大麻ソーシャルクラブのライセンスが14件付与

目次

ケンタッキー州初、医療用大麻事業ライセンスが付与される

ケンタッキー州で初の医療用大麻ビジネスライセンスが大麻検査研究所に付与され、その一つに日本でも知られるKCAラボが含まれています。ケンタッキー州では、医療用大麻の合法化に向けた動きが進んでおり、ライセンス申請は5,000件近く集まっており、注目を集めています。今後、医療用大麻製品の品質と安全性が検査されることで、このプログラムの信頼性が向上する見込みです。

【参考記事】
Kentucky’s first medical marijuana license goes to a testing lab(MjBizDaily)

欧州全域でCBDの化粧品への使用が禁止される可能性

欧州全域でCBDを化粧品に使用することが禁止される可能性が浮上しています。これは、フランスがCBDを「発がん性、変異原性、または生殖毒性(CMR)物質」に分類する提案を行ったことがきっかけとなっています。明確なデータが提出されなければ、欧州全域でCBDを化粧品に使用することが禁止される方針が取られるかもしれません。現在、欧州ではCBDの化粧品への使用が許可されているものの、完全な規制はまだ決定されておらず、グレーゾーンの製品となっています。

【参考記事】
Proposal Could See CBD Banned for Use in Cosmetics Across Europe (Business of Cannabis)

大統領候補ハリス氏、大麻合法化を支持する立場を表明

カマラ・ハリス米副大統領は、2024年の大統領選挙に向けて、大麻の合法化を支持する立場をYouTube動画で明確に示しました。彼女は大麻の非犯罪化を含む改革を推進し、刑事司法制度における公平性を強調しています。ハリス氏は、民主党の候補として、特に医療用および嗜好用大麻の合法化を支持しており、それが経済的・社会的な利点をもたらすと強調しました。

【参考記事】
‘Legalize it,’ presidential candidate Harris says of marijuana(MjBizDaily)

カリフォルニア州、アムステルダム式の大麻カフェを合法化

カリフォルニア州知事は、アムステルダムのような大麻カフェを合法化する法案に署名しました。この法律により、カリフォルニア州の大麻カフェでは、飲食物と共に大麻製品の消費が可能になります。カリフォルニア州知事は「多くの人々が、コーヒーを飲みながら、サンドイッチを食べ、音楽を楽しみながら、合法的に大麻を楽しみたいと思っています」とコメントしており、大麻関連の観光業の促進にも繋がることが期待されています。

【参考記事】
Amsterdam-style cannabis cafes legalized in California after Newsom signs bill(CBS San Francisco)

大麻上場企業「IM Cannabis」、ドイツでの売上が50%増加

カナダを拠点とする大麻上場企業で、イスラエルとドイツの医療患者向けに大麻製品を提供している「IM Cannabis」社の、ドイツにおける大麻製品の売上高が50%増加したことが発表されました。さらに、同社はドイツ市場にフォーカスし、流通チャネルを強化する動きを見せています。最近、IM Cannabis社に限らず、アメリカやカナダの大麻企業がドイツ市場に進出しており、業績が上がっていることから、ドイツの大麻合法化による好影響が徐々に現れてきています。

【参考記事】
IM Cannabis says sales in Germany up 50%(greenmarketreport)

大麻の香り、商品選びのカギに?大麻上場企業が研究を進める

大麻上場企業のAurora Cannabisは、大学と協力して、大麻の香りと消費者の購買行動に関する研究を進めていくことを発表しました。参考記事によると、THCの含有量や使用量よりも香りが商品購入の重要な指標になるとされており、さらに具体的な研究が進められるとのことです。アロマ市場があるように、大麻・CBD市場でも「香り」に注目することで、他社との差別化が図れる可能性があります。

【参考記事】
Why Weed Aroma Matters: Aurora Cannabis Collaborates In Study On Marijuana Smells (Benzinga)

大麻草中のΔ9-THCの標準的な分析法(案)のパブコメ募集

大麻に関する法案に対して新たなパブリックコメントの募集が開始されました。詳細資料では、大麻草に含まれるΔ9-THC(Δ9-THCおよびΔ9-THCA-Aの総和)の含有量を標準的に分析する方法について説明されています。具体的には、液体クロマトグラフ-質量分析計(LC-MS)や液体クロマトグラフ-トリプル四重極質量分析計(LC-MS/MS)を用いた分析方法が提案されています。

【参考記事】
「大麻草中のΔ9-THCの標準的な分析法(案)」に関する御意見の募集について(e-Govパブリック・コメント)

ドイツ、大麻ソーシャルクラブのライセンスが14件付与

ドイツの4つの連邦州で、14の大麻ソーシャルクラブがライセンスを取得しました。大麻ソーシャルクラブへの申請総数は、8月の226件から9月最終週までに303件と34%増加しており、申請数と実際に付与される件数には大きな差がありますが、4月に合法化されてから半年経った今でもソーシャルクラブへの注目は集まっています。ドイツでは毎月数件ずつ、合法的に大麻を使用・購入できる場所や条件が整いつつあります。

【参考記事】
14 licenses for cannabis clubs granted in 4 German federal states(MjBizDaily)


週刊大麻ニュース2024年9月28日から2024年10月4日は以上になります。

マス向けにコンテンツを作成するのか、それともマニアックな方々向けにコンテンツを作成するのか…想いが強いメディアほどこのような悩みを抱えているのかもしれません。

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大麻・CBDのビジネス、経済メディア「CANNABIS INSIGHT」編集長:たかおみ

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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