ウクライナで初めて医療用大麻製品が正式登録

ウクライナ国旗_サムネ

2024年8月に医療用大麻を合法化したウクライナで、大手大麻企業Curaleaf Internationalが初めて医療用大麻製品の登録を完了しました。

この登録により、THCやCBDを含む3種類のフルスペクトラムオイルがウクライナ国家医薬品登録に追加され、2025年初頭には薬局で利用可能になる見込みです。同社の製品が国内の患者に配布されるのはこれが初めてとなるが、参入する企業はCuraleafが最後ではないでしょう。この新市場はかなりの注目を集めており、多くの国際的な大麻販売業者がウクライナでの製品導入を熱望していると報告されています。

一方で、参入企業にとっては独自の課題が待ち受けています。その一例として、欧州他国で問題なく販売されている製品でも、ウクライナでは追加の準備が必要になる場合があります。また、事前に輸入許容量の承認を受ける必要があり、この手続きが完了していない場合は製品の登録自体が進められません。2024年12月1日が輸入許容量申請の締切日でしたが、多くの申請がまだ未承認の状態にあります。

さらに、医師の教育や薬局での取り扱いにおいても課題があります。ウクライナでは薬局が製品を店内で調製する方式を採用する予定ですが、運用指針が不明確であり、多くの薬局が対応をためらっています。このような状況を解決するため、国内外の関係者が医師や薬局向けの規制フレームワークの整備に取り組んでいます。

ウクライナの医療用大麻市場は、国内外の企業から注目を集めているものの、規制や手続きの複雑さが市場の拡大を遅らせる要因となっています。それでも、最初の製品登録が完了したことで、新市場の進展が期待されます。

情報元:First Products Registered in Ukraine by Curaleaf Ahead of Medical Cannabis Rollout (BUSINESS OF CANNABIS)

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週刊大麻ニュース |1月11日-1月17日

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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