FDA、PTSD治療に向けた大麻の臨床試験を承認

MAPS(多分野サイケデリック研究協会)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)治療のために、喫煙大麻を使用する臨床試験を実施するため、FDA(米国食品医薬品局)の承認を取得しました。この臨床試験は第II相試験になります。

第II相試験とは:
第II相では治験医薬品を、その有効性 (および安全性) についてテストします。第 II 相で実施される試験は通常、その薬剤が目的の疾患や症状を治療できるかどうかを見極めるための、治療探索の試験になります。
引用元:EUPATI 第II相試験

これは、ミシガン州を含む3つの州の約320人の退役軍人を対象に行われる予定です。この試験の目的は、実際の消費を反映した大麻使用の安全性データを収集し、医療従事者に役立つエビデンスを提供することです。

MAPSは、FDAと3年以上にわたって交渉を行い、意見の相違を解決するために紛争解決要求(FDRR)を提出。特定の気化装置については追加情報が求められています。また、大麻未経験の参加者のリスクを回避するため、研究には経験者のみが参加することが条件となりました。

この研究は、PTSDに苦しむ退役軍人の治療法を見つけるために重要なステップであるとされ、医師が治療計画を立てるための有用なデータを提供することが期待されています。

情報元:MAPS Successfully Clears Path for Cannabis Research through FDA Formal Dispute

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週刊大麻ニュース |11月9日-11月15日

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
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編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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