バーモント州における大麻規制の動向として、州議会がイベントでの大麻製品販売を許可する計画を否決したことが報じられた。
この計画はH.321法案として提案され、消費者がイベント会場で認可された栽培業者や製造業者と直接対話し製品情報を得た後、同会場内の指定された小売業者から購入できる仕組みを目指すものであった。
背景には、州内に402存在する栽培業者に対し小売店が110店舗と、棚スペースが限られているため、多くの栽培業者が製品販売に苦慮しているという現状がある。生産者協会の責任者は、仲介業者が強い立場にある現状では、生産者の存続は困難であると指摘している。このため、生産者たちはイベントでの販売機会を求めていた。
なお、州の大麻管理委員会は昨年秋に新規小売業者へのライセンス発行を停止し、今年2月にはその措置を栽培業者にも拡大している。バーモント州栽培者協会は、小売業者向けの販売選択肢拡大については「後日検討できる」との考えを示しており、当面は生産者の直接販売実現が業界の焦点となりそうである。この否決により、栽培業者の市場アクセス問題は継続し、イベントを通じた新たな販売チャネルの確立は見送られることになった。
情報源の記事:Vermont rejects plan for sales at cannabis-specific special events (MJBizDaily)
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