アメリカ、大麻デリバリー大手が破産、新会社で事業継続

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大麻デリバリー企業であった「Eaze Technologies」は、資産を債権者に売却・譲渡した後、2025年3月に連邦倒産法第7章(Chapter 7)に基づく破産を申請した。この旧会社「Eaze Technologies」は、破産申請に先立ち2024年12月31日をもって事業を停止している。

▼ Eazeについてはこちらの記事でまとめています。

一方で、旧会社の事業停止翌日である2025年1月1日には、新たに設立された別会社「Eaze」が事業を開始した。この新会社「Eaze」は、カリフォルニア、コロラド、フロリダの3州で約1,100人の従業員を雇用し、事業を展開している。情報源の記事は、この破産した「Eaze Technologies」と新会社「Eaze」が異なる法人であることを明確に区別する必要性を強調している。

この一連の動きの背景には複雑な経緯がある。Netscapeの創業者であるジム・クラーク氏は、旧「Eaze Technologies」が2022年の融資3690万ドルを返済できなかったため、2024年5月に同社を差し押さえた。その後、クラーク氏は旧Eazeの資産を5600万ドルで購入。さらに2024年8月には、旧「Eaze Technologies」と、同社が約3年前に買収していた「Green Dragon」を買収した。

旧「Eaze Technologies」が破産申請する数ヶ月前には、「Eaze Inc.」への社名変更(リブランディング)と1000万ドルの資金調達、フロリダでの栽培施設拡張や新規店舗開設といった積極的な事業展開が発表されていた。これらの動きは、結果的に新会社「Eaze」による事業開始に向けた準備段階の一部であったと見られる。

この出来事は、旧「Eaze Technologies」という法人が財務的な困難から法的手続きを経て清算される一方で、その事業資産とブランドが新しい経営体制の下で「Eaze」として引き継がれ、マリファナデリバリー事業が継続されることを示している。

情報源の記事:

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編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
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