みなさん、こんにちは。
CANNABIS INSIGHTです!
今回は「CBDが違法な国」というテーマに、世界のCBD規制状況を深掘りしていきます。CBD(カンナビジオール)は、多くの国で合法化され、その市場成長や健康問題の解決の一環で注目されていますが、世界中には依然としてCBDが違法である国も存在します。
日本では、THC(テトラヒドロカンナビノール)や特定の合成カンナビノイドは厳しく規制されていますが、CBDは合法であり、一般消費者も使用できる状況です。
この記事では、南アメリカ(南米)を中心に、CBDが違法である国々とその背景について詳しく解説していきます。渡航の際や各国の大麻・CBD情報を調べる参考になればと思います。
CBDが違法な国|南アメリカ(南米)
ここからは、南アメリカ地域のCBDを違法にしている国の規制内容やトレンドについてご紹介します。大麻の合法化が進む中、CBDに対する規制も注目されています。各国のCBD規制状況を知ることで、新たな気づきを得ることができるでしょう。
国名 |
CBDの規制状況 |
基準値 |
---|---|---|
ブラジル |
合法 |
THC0.2%未満 |
アルゼンチン |
違法(医療目的では合法) |
|
メキシコ |
違法(医療目的では合法) |
THC0.05%未 |
※大麻・CBDに関する法律・規制は以下の観点でそれぞれ策定されている場合が多いです。本記事は消費者側のCBD利用という観点で作成しておりますのでビジネスやヘンプに関する記載がない場合もありますので予めご了承ください。
・消費者とビジネス(栽培も含めた)
・ヘンプ(産業用)と大麻
・カンナビノイドごと
渡航される際などは、ご自身で必ず最新の情報をお確かめください。
ブラジル:合法
CBDはブラジルでは合法的に購入・利用することができます。THC(精神活性作用を持つカンナビノイド)の含有量が0.2%未満である限り、オフライン・オンラインどちらでも購入・入手が認められています。
大麻(THC含む)に関しては嗜好目的での使用は合法化されていません。しかし、合法化はされていないもののブラジルでは2024年6月に個人使用目的での大麻所持が非犯罪化されました。
一方で、医療用大麻はブラジルでは一定の制限のもとで使用が認められています。2015年以降、ブラジル保健規制庁(ANVISA)は、一定の制限を設けた上でTHCとCBDを医療目的で使用することを許可しています。
【ブラジルの大麻・CBD事情についての参考記事】
アルゼンチン:違法(医療目的では合法)
CBDはアルゼンチンでは、基本的にCBDの使用は違法になります。医療目的での使用や輸入など一部の規制の範囲内では合法となっており、制限がある状態です。
また、アルゼンチンでは嗜好用大麻の花、種子、植物の所持は違法で、15年以下の懲役に処されます。
近年、産業大麻に関してTHC基準値が1%になるとニュースがあり、明確な基準を設ける動きも見られますが、総じてCBDやその他のカンナビノイドに関しては厳しい状況があります。
【参考記事】
https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=e2b0152f-3de0-446f-bfdc-305bd08da082
メキシコ:違法(医療目的では合法)
CBDはメキシコでは一般的には違法で、医療目的での使用かつTHC含有量が1%未満に限っては使用することができます。
メキシコでは医療用大麻はヘンプとCBDを指すとされており、大麻・CBDに対して特殊な定義がされています。そして、医療用プログラムはメキシコ国内では普及していないことから医療目的のCBD利用が可能といえど、利用が非常に難しい現状があります。
嗜好用大麻は製造、輸入、販売は違法です。 しかし、メキシコ最高裁判所は、嗜好用大麻の使用は個人の権利であるとの判決を下しており、この判決により、メキシコ議会は国内の大麻法を改正せざるを得なくなりました。 この動きによってメキシコにおける大麻の法的状況はやや不明瞭なものとなっているといえるでしょう。
【メキシコの大麻・CBD事情についての参考記事】
まとめ
南米ではCBDが使える国々は少ないことがわかります。アジア圏も同様にCBDに厳しい姿勢を見せているが南米はそれらとは少し違った「癖のある規制や法律」が多く、定義の部分からCBDに対して言及されてなく、不明瞭な場合も多かったです。ギャングとドラッグが密接に紐付いていることや歴史的な観点から大麻に関して規制を厳しくする国々が多い南米地域でCBDの規制がどのように変更されていくのか、そして大麻自体もどのように見え方が変わってくのか、変化が楽しみな地域になります。
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