メキシコ最大級大麻イベントに日本ブランドが初出展|MARDY COLORとTiiDA HEMPコラボ出展

「メキシコ最大級の大麻のイベントWTS2023に日本人として初出展します!」とのご連絡をいただいたので、イベント内容やメキシコの大麻事情を調べてみたところ、どうやら私の知らないことが多かったこととCANNABIS INSIGHTでも取り扱っていなかったので記事化してまとめてみようと思います。

【この記事で知れること】

  • MARDY COLORとTiiDA HEMPのコラボ

  • メキシコ最大級の大麻イベント「WTS2023」について

  • メキシコの大麻事情と合法化の歴史


そして、「日本人初の出展」とのことでしたのでこの記事を通して少しでも応援できればと考えています!

目次

日本人初出展!MARDY COLORとTiiDA HEMP

メキシコで開催される大麻イベント「WTS2023」に出展が決まったブランドは「TiiDA HEMP」と「MARDY COLOR」で、2つのブランドが共同出展(コラボ)されます。

TiiDA HEMP

TiiDA HEMPのロゴはアジアに古くから存在する算木数字で「420」を表します。”420”は本来は嗜好用大麻を示すスラングですが、TiiDA HEMPでは広義での「植物としての大麻」を指します。

×と◯が=で繋がれたデザインは大麻が全てのヒト・モノ・コトを繋ぐ重要な存在であることを象徴しています。

新時代の大麻文化「New 420」というコンセプトを掲げ多様性が叫ばれる現代社会で人々を繋ぐ、ボーダーレスなヘンプウェアをデザインします。

引用:TiiDA HEMP公式サイト

このようにブランドコンセプトが定義されていますが、TiiDA HEMPさんはなかなかイメージ的に社会に受け入れられない「大麻」をヘンプウェアを通して再定義して、新しい価値観を見出し、「大麻やヘンプ」の文化を日本社会に浸透させるムーブを取られています。機能性やデザイン性はもちろん重要なのですが、思想性やコンセプトが練られているヘンプブランドになります。

MARDY COLOR

「可愛い大麻は正義」

MARDY COLORは可愛さを通じて大麻の偏見を減らし人々が幸せになれる事を願っています。
可愛らしく癖になるキャラクターを活用し、日々の生活にカラフルで可愛いアイテムを持つことで明るい気持ちになってもらう事を重視しています。
可愛さがポジティブなエネルギーと希望を提供し、人々の心を明るくすると信じています。
大麻が違法とされている国や環境でも大麻が身近な存在として感じられるように商品を展開しています。

引用:MARDY COLOR公式サイト

「Kawaii」こそ正義!まさにそうだと思います。MARDY COLORさんはキュートな「Weed character」をモチーフとしてアパレル、ポスター、ステッカーなどの商品を販売されています。インスタもぜひチェックしてみてください!

インスタグラム:https://www.instagram.com/mardy.color/

メキシコ進出!コラボTシャツについて

「TiiDA HEMP」、「MARDY COLOR」どちらもブランドを通して「大麻の偏見」を少なくしようと活動されています。TiiDA HEMPさんはヘンプウェア、MARDY COLORさんはアートの側面から私たちメディアとは違った立ち回りで業界を発展させようとされていてリスペクトです。そんな両ブランドがコラボした商品がこちら。

MARDY COLOR 、TiiDAHEMPコラボTシャツを数量限定生産

(キャラクターデザインのイメージ)

WTSのためにTiiDAHEMPが生地選定、オリジナルボディから製作、MARDY COLORが描き下ろしたキャラクターが落とし込まれたコラボTシャツになります。Tシャツの詳細については追々発表されるとのことです。

メキシコの地で暴れてきてほしいですね!そして日本の市場にもいい影響があれば…と思います。

メキシコの大麻イベント「WTS 2023」

今回、「TiiDA HEMP」と「MARDY COLOR」が出展するメキシコ最大級の大麻イベント「WTS2023」についてまとめていきます。

引用:Weed Trade Show 2023 公式

「WTS2023」はWeed Trade Show 2023の略で、世界各国の大麻業界を代表する企業・ブランド・ヒトが集まり、大麻に関する情報交換や参加者同士のネットワーキング(交流)を行うイベントになります。日本でいうとCBDジャーニーのようなものだと思います。

今年は第4回目の開催で、前回の2022年は6000人以上の参加者と200を超えるブランドの出展があったとのことです。アメリカで開催される世界最大級の大麻イベントで3万人ほどの集客がありますが、それと比較しても6000人はかなり多い参加者数と盛り上がり方だと思います。ちなみに今年は16000名動員見込み、450ものブランドが出展するらしいです。

会場の雰囲気を知りたい方は下記の添付動画を参考にしてみてください!

公式インスタグラム:https://www.instagram.com/wtsexpo/?utmmedium=copylink

そして、展示会と交流に加えてヘンプファッショに関するファッションショーのようなものも開催されるようで、他のビジネス系の大麻カンファレンスとは違ったコンテンツも特徴的かもしれません。

メキシコの大麻合法化について

現在、メキシコでは事実上嗜好用と医療用どちらも大麻が合法化されています。メキシコの大麻合法化が大きく動いたのは最高裁が「憲法違反」と判断してからでしょうか。元々メキシコをはじめ、南米諸国は大麻の歴史や文化がある国々が多いので合法化される動きはかなり納得感があります。しかし、現地の方々は賛否両論あるようでアメリカやカナダ同様に大麻政策の落とし所を模索しているのかもしれません。

【合法化の歴史】
2017年: 医療用大麻が合法化。
2018年: 最高裁が「嗜好用の大麻使用禁止は憲法違反」との判断を下し、議会に立法化を求める。

【合法化案の制定】
2021年3月10日: 連邦議会下院で大麻規制法の制定、保健一般法や刑法の改定案が賛成多数で可決。賛成316票、反対129票、欠席23人。

【合法化の内容】
18歳以上の成人は、自宅で最大6本の大麻を栽培可能で28gまでの大麻を所持を許可。28グラム超〜200グラムは罰金刑、200グラム超は刑事罰。商業活動には6種類の免許が設定。

まとめ

ここまで「TiiDA HEMP」と「MARDY COLOR」のブランドコンセプト、WTS2023、そしてメキシコの大麻事情についてまとめてみました。私がよく情報交換させてもらう方々の多くは海外へアプローチされてて日本の大麻・CBD市場を発展させるには海外での実績や考え方をうまく伝えるのが重要なのかなと思ったりしています。今回のTiiDA HEMPさんとMARDY COLORさんの共同出展もまさにそれだと思っています。

もちろん「海外と日本は違う」は当たり前ですが、参考になる部分も多くあるはずです。

CANNABIS INSIGHTも海外進出するブランドで思想性や価値観がイケてる方々はしっかり応援しつつメディアとして情報の整理や挑戦している方の発信のお手伝いができればと考えています!

私もメキシコに行かなければ…!

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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