世界の大麻ニュースを探す方法とトレンド|CBD部アドベントカレンダー2024

こんにちは、CANNABIS INSIGHTのたかおみです。

4月20日が近づき、毎年恒例のCBD部アドベントカレンダーが始まりました。今年も昨年に引き続きロジャーさんにお声がけしていただいたので、CANNABIS INSIGHTも記事を投稿したいと思います。

2024年のアドベントカレンダーは、「週刊大麻ニュース」が100本に近づいてきたこともあり、約2年間毎週世界の大麻ニュースを追い続けて得た気づきをまとめたいと思います。

・どうやってニュース記事を選んでいるのか?

・ニュースの探し方が知りたい

・世界の大麻・CBDのトレンドは?

このような質問に興味がある方に参考になる記事を作成できればと思います。

■CBD部アドベントカレンダーとは

本企画は、3月24日〜4月20日の28日間にかけて、CBDに関わる様々な方々がCBD/麻に関する知見や熱い思いに関する記事/動画配信やイベントを日替わりで行い、そこから生まれる知見共有や議論によりCBD/麻産業を盛り上げるきっかけをつくりたいという趣旨です。

アドベントカレンダー企画は、通常クリスマス時期に開催されることが多いですが、今回の日付の設定理由としては、CBDの日である3月24日を開始日、CBDの由来である麻を祝う日である4月20日を最終日としました。

昨年は「2023年に世界の大麻・CBD業界で起こる出来事やトレンドを予測する」という記事を作成し、正高先生と配信しました。

【目次】

目次

大麻ニュースの収集方法

「週刊大麻ニュース」を作成するにあたって日本の大麻関連ニュースを取り扱おうと思うと逮捕事例に関するものが多いため、必然と海外のニュースを探すことが多くなります。そうなると「世界中の大麻ニュースを探す」「英語の記事を翻訳する」が記事作成のための主なタスクになります。

翻訳に関して、今時はChatGPTのようなものもありますのでそこまで難易度は高くないと思いますので、今回は私が「週刊大麻ニュース」を作成する際に考えていることやニュースの調査方法について共有できればと思います。

私はまず初めてに①から順にニュースを探していきます。時には言語を変え、ピンとくるニュースがなければ様々な言語で世界各国の大麻ニュースを調べていきます。

①海外の大手大麻メディア

②各国の大麻ニュース

③プレスリリース

④SNS(インフルエンサーやジャーナリスト)のツイートやYouTube動画

⑤ニュースレターや個人ブログ

①〜③までを探せば世界的に話題の大麻ニュースを見つけられると思います。特に政治関連のニュースやその国での新しい取り組みなどは①〜③で事足りると思いますし、複数のメディアで取り上げられているニュースは信ぴょう性や話題性が高いニュースが多いと思います。

時間がない方は以下のメディアを見ておけばなんとかなりそうです。
もちろん有名なメディアなのですが、世界の大麻メディアを見てもこれらのメディアのような信頼性と内容の濃さやスピード感はないと思います。

・MjBiz

・HIGH TIMES

・MarijuanaMoment

英語でのアクセスが可能で、ニュースが豊富な国はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国(特にドイツとオランダ)、オーストラリア、アフリカですね。これらの国々は大麻のニュースが何かしらある印象があります。

言語の壁がある国々、例えば南米のスペイン語圏やインド、タイなどは深掘りすると面白いかもしれません。基本的にアジア圏の国々は大麻・CBDに対して厳しい規制があるため、逮捕関連のニュースが多くなります。

これらを意識すると効率よく質の高い大麻ニュースに触れることができると考えています。

※大前提、いいニュースに出会うためにはかなりの数のニュースを探す必要があるので、多少は「気合い」や「時間」が必要かもしれません。

ここ数年のトレンドをざっくりまとめてみた

– アメリカの各州で大麻合法化法案が提出されるものの、可決されないケースが多い。

– デルタ8系の製品が流行っている国もある。

– タイやドイツの大麻合法化が大きな話題になっている。

– 日本国内では法律改正と産業用大麻の活用に関する動きが見られるが、プレスリリース数は減少傾向にある。

– ヨーロッパやアフリカが新たなトレンドとして注目されている。

– アメリカでは銀行法が改善する可能性がある。

– 2024年はアメリカ大統領選の年であり、何か大きな動きが期待される。

– サイケデリックに関する話題がここ一年で増えた。

– カナダではビジネス関連(M&Aや上場など)のニュースが多い。

– タイ市場への参入が年々厳しくなる印象がある。

– スタートアップやベンチャーの資金調達ニュースは少ない。

– プロスポーツチームへのスポンサーをする話題が減少している。

– 日本国内でのCBD事業立ち上げの話題が2021年と比べて減少している。

– アメリカの大学で大麻研究をカリキュラムに組み込むところが増えている。

ビジネスや経済に関する大麻ニュースを毎週まとめて、気づいたことをざっくりとまとめてみました。まだまだ他にもあると思いますが、このあたりが2024年のトレンドや現状かなと思っています。

全体として、私が2021年に大麻の調査を始めた時よりも、ニュースの量や質、業界の動きに関して、国内外ともに盛り上がりに欠ける印象を受けています。(大麻業界の上場企業の平均株価も年々下がっているはずです)

皆さんはどのように感じますか?

これは毎週世界の大麻ニュースを読んで感じたことである、私の主観ではありますが、概ね当たってるかなと思っています。「まあ、そんな業界なのか」という認識で、気軽にやっていきましょう。

これに良し悪しはありません。

そうした中で、日本国内でも大麻やCBDに関して面白いニュースが増えるといいなと思います。「自分で作れ」って話ですが。

大麻ニュースの選び方

これらを踏まえながら、トレンドを見極めたり、ニュースを探したりしています。CANNABIS INSIGHTでは、これらのニュースを毎週8つピックアップして記事にする「週刊大麻ニュース」という企画を行っており、累計100本ほどの記事を投稿し、800もの大麻ニュースをお届けしていきました。

そのニュースを選定する基準を最後にまとめて終わりにしたいと思います。

私たちCANNABIS INSIGHTは以下の基準でニュースを選定しています。

①日本にありふれているニュースは取り扱わない(特に逮捕系)

②ビジネス、経済を中心に科学や医療は取り扱わない

③マニアックなニュースもアリ

④世界が動いているなと感じるニュース

基本的にはこれらの項目を基準にニュースの選定を行っています。

CANNABIS INSIGHTは大麻・CBDに関してネガティブなニュースだけではなく、ポジティブなニュースやビジネスのニュースを世の中に増やすことを一つの目標に「週刊大麻ニュース」を連載しています。(決して合法化を全面的に支持示しているのではなく、ニュートラルな情報が増えると面白い社会になるかなと考えています)

そのことからできる限り「中立性」のあるメディアに育てるために①〜④の基準で大麻・CBDニュースを選定しています。

この基準に関しては2年間変わることがなかったですし、これからも変えない予定です。もちろん、ネガティブなこともまとめたいと思っています。

そのような想いで100本以降も200本目指して記事を書いていこうと考えていますので、もし興味がある方はぜひTwitterフォローやCANNABISINSIGHTを定期的に覗きにきてください。

引き続き長くやっていきます。

最後に

CBD部ロジャーさん、今年もアドベントカレンダーに招待してくださりありがとうございました。また今年も盛り上げていきましょう!

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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