カリフォルニア州の合法大麻生産量が635トンに到達へ 違法大麻は5,170トンを超える

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カリフォルニア州では2024年に合法大麻の生産量が140万ポンド(約635トン)で前年比11.8%増加することが予測され、合法市場の拡大が注目を集めている。一方で、ERA Economics社の分析によれば、違法大麻の生産量は推定1,140万ポンド(約5,170トン)に上り、依然として巨大な“闇市場”が根強く存在していることが浮き彫りになった。報告書によると、この違法に生産された大麻の大半は今も州外へ流出しており、最終的な行き先や流通ルートは不明のままだという。

合法市場での生産が順調に増えているにもかかわらず、カリフォルニア州全体の消費量は3,800万ポンド(約17,240トン)と推定され、合法生産量の140万ポンド(約635トン)と比較するとまだ大きなギャップがある。州内だけで見ても、違法販売量は合法販売量の約2倍に及び、規制当局や法執行機関の取り締まりでは不十分であることを示唆している。専門家は、合法市場がこれから伸びる余地はあるものの、消費者が未許可業者からの購入をやめるには相当な介入策や価格・品質面での競争力強化が必要だと指摘する。政府としては、税制の見直しや店舗規制の簡素化などで正規ディスペンサリーの負担を減らし、“闇市場”との差を縮める施策が求められている。

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

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