オーストラリア上院、大麻合法化法案を否決

オーストラリア上院は、緑の党(Greens Party)が提案した大麻合法化法案を24対13で否決しました。

法案支持者であるデイビッド・ショブリッジ上院議員は、「オーストラリア連邦議会が大麻合法化法案を採決したのはこれが初めてだ。今回の採決が大麻政策を改革する大きな一歩になった」と述べています。

この法案では、個人使用のための自家栽培、エディブルの自家加工、大麻カフェの設立が許可される予定でした。

緑の党はこの決定に対して継続的な犯罪化の効果に疑問を呈しています。一方、与党労働党や野党連合は、法案の合法性や州の管轄権を理由に反対しました。

法案成立時には政府税収が大幅に増加すると見積もられていました。製品に15%の税率を課した場合、この法改正により今後10年間で約282億ドルの税収が見込まれており、大麻合法化はオーストラリア政府の税収増加に大きく寄与する可能性がありました。しかし、現在も大麻は連邦レベルで違法のままです。オーストラリアでは地方レベルで大麻規制の改革が行われているため、連邦レベルでの規制改革も時間の問題かもしれません。

情報元:Australia’s Senate Votes Down Marijuana Legalization Bill (Marijuana Moment)

目次

先週の世界の大麻・CBDニュースをみる

11月16日(土)大麻・CBDニュース総選挙2024が開催
11月17日(日)
11月18日(月)ジョージア州、医療用大麻患者数が2万5千人を超える
11月19日(火)FDA、PTSD治療に向けた大麻の臨床試験を承認
11月20日(水)米ビール協会、大麻製品の規制強化を求める声明を発表
11月20日(水)大麻草由来成分を含有する製品を使用した臨床研究の実施等について
11月21日(木)オーストラリア議会、今月中に大麻合法化法案を採決する動き
11月21日(木)ドイツ、医療用大麻輸入量が前年同期比で70%増加
11月22日(金)自宅で大麻を栽培している方の61%を女性が占める

週刊大麻ニュース |11月16日-11月22日

※本記事は、日本国内ならびに国外での違法行為を助長する意図はありません。
この記事の内容は、あくまで読者の皆様のリサーチや学習の一環として提供しています。
法律に関する最新情報は各国の公式サイトをご確認ください。

編集者

CANNABIS INSIGHT代表/編集長
世界の大麻・CBDのビジネスや経済情報を調べています。

目次